2025.07.14 / TOPIC
目次
機械のスペック表示や操作パネル、製品のロゴプレート、お店の看板、ネームプレート…
銘板の役割は、ただ情報を表示する板ではなく、操作性や安全性、信頼性をアップしてくれる、製品や設備の「顔」となる大切なアイテムです。
しかし、いざ作ろう!と思っても「何から始めたらいいの?」「どんな素材があるの?」と、悩んでいませんか?
一口に銘板といっても、素材の種類やデザイン、作り方は様々です。
製作を依頼する際のポイントを知らず、これらを何となくで決めてしまうと「思っていたイメージと全然違う…」「すぐに劣化してしまった…」なんて、悲しい失敗に繋がることも。
この記事では、そんな後悔をしないために、銘板づくりのプロが「これさえ押さえれば大丈夫!」という、企画から依頼、設置までのポイントを凝縮した『完全チェックリスト』を5つご用意しました。
「高品質な銘板を、賢く作りたい!」という方は、ぜひ最後までガイド読んで、銘板製作にお役立てください♪
銘板製作を始める前に、一番大切なことは 「この銘板がなぜ必要なのか?」という目的をハッキリさせることです。
ここがブレてしまうと、後々の工程で迷いが生じ、余計なコストや時間のロスに繋がってしまう可能性があります。
1.銘板の「役割」は?
銘板には、様々な用途があります。
ますは、あなたの作る銘板がどんな役割を果たすのか、具体的にしてみましょう。
・情報伝達のため? (例:機械の型番、製造日、配線図など)
・注意喚起のため? (例:危険!、操作注意、非常口など)
・ブランドイメージ向上ため?(例:会社ロゴ、お店の看板など)
・識別や管理のため? (例:部屋番号、案内表示など)
・空間の装飾性を上げるため?(例:デザイン性の高い装飾プレートなど)
【チェックリスト1:用途の明確化】
□ 銘板に表記したい情報は?
□ この銘板を見るのは誰?(お客様、作業員など)
□ どんな状況で見られますか?(遠くから、緊急時など)
□ 法律や業界ルールで決められた表示はありますか?
2. 「どこで」「どのくらい」使う?
銘板を設置する環境は、素材や加工方法を選ぶ上でとても重要です。
屋内か屋外か?
・屋外:直射日光や紫外線、雨風に強いステンレス、屋外用アクリル、UVカット加工を施したものが適しています。
・屋内:比較的環境が安定していますが、照明による反射、掃除のしやすさなどを考慮しましょう。
特殊な環境か?
・工場 :油、薬品、高温、振動なのに強い素材か。
・医療現場:消毒液や頻繁な清掃に耐えられるか。
・交通機関:衝撃に強いか。
【チェックリスト2:設置環境と耐久性】
□ 屋外の場合、日当たりや雨風はどのくらい強い場所ですか?
□ 冷凍庫内、高温炉の近くなど、温度変化の激しい場所ですか?
□ 薬品、油、洗剤などがかかる可能性はありますか?
□ 人や物がぶつかったり、こすれたりしそうですか?
□ 使用したい期間はどのくらいですか?(長期、中期)
3.「一目見て伝わる」デザインのコツ
銘板は、ただ情報が書いてあれば良いというものではありません。「見やすさ」「伝わりやすさ」が大切です。
・文字(フォントとサイズ)
情報を見る人と銘板の距離を考えて、文字サイズとフォントを選びましょう。文字サイズにメリハリをつけると、情報をより認識しやすくなります。
警告表示や重要な情報は、薄暗い場所や遠くからでも認識しやすい「ゴシック体」などがおすすめです。
・色(高いコントラスト)
白地に黒、黄地に黒のように、背景と文字の色の差が大きいほど、見やすくなります。
色を多く使いすぎると、かえって情報が分かりにくくなることがあります。必要な情報が際立つよう、シンプルな色彩計画を心がけましょう。
・配置(レイアウトと余白)
文字や絵を詰め込みすぎず、適切な余白を取ることで、見やすく、洗練された印象になります。
・ピクトグラムやアイコン
文字だけでは伝わりにくい情報を、ピクトグラムやアイコンを活用することで、直感的に理解しやすくなります。
・視弱者や視覚障害者への配慮
ユニバーサルカラーや点字を使うと、より多くの人に情報を届けることが可能になります。
【チェックリスト3:デザインと視認性】
□ 一番伝えたい情報は目立っていますか?
□ 文字は読みやすく、大きさは適切ですか?
□ 背景色と文字色のコントラストは十分ですか?
□ 見やすく、スッキリしたレイアウトになっていますか?
□ 絵やピクトグラムを入れた方が、分かりやすくなりそうですか?
□ ユニバーサルカラーの活用や点字は必要ですか?
基本的なポイントを押さえたら、次は仕上がりをグッと良くするための応用テクニックを一覧でご紹介。
表面処理や加工、利用する材質で、印象はガラッと変わります。
表面処理と加工
・マット加工(ツヤ消し):光の反射を抑え、指紋が付きにくいです。
・クリアコート(光沢):ツヤっとした仕上がりで色を鮮やかに見せます。
・エンボス加工 :文字や模様を凹凸で浮き上がらせる加工です。操作ボタンや点字などに活用されます。
・裏面加工:アクリル銘板などで、裏側から印刷や彫刻を施す方法。表示が長持ちします。
材質の種類
・金属:耐久性が高く、屋外などで利用されます。ステンレス、アルミ、真鍮など。
・樹脂:軽量で加工しやすく、複雑な形状も加工しやすいです。アクリル、ポリカーボネートなど。
・シール:手軽に貼り付けられ、屋内での使用に適しています。
おすすめの取り付け方法は、設置場所や銘板の重量、デザインによって異なります。
・強力両面テープ:軽い銘板や平らな面へ取り付けるなら、一番手軽で簡単です。
・ビス(ネジ)止め: 強固に固定したい場合や、凹凸のある面への取り付けに適しています。事前に穴開け加工が必要。
・スタッドボルト:壁に埋め込むタイプです。銘板の表面にビスが見えないため、見た目がきれいに仕上がります。
【チェックリスト4:プラスαの知識】
□ どんな質感にしたいですか?(ツヤツヤ、マットなど)
□ 設置場所やデザインに合った取り付け方法は、どれですか?
□ ビス、ボルトなど、必要な部品は業者に頼めますか?
□ 今後、情報更新の可能性はありますか?(交換を考慮した設計)
理想の銘板を作るには、製作してくれる業者とのスムーズな連携が不可欠です。
使用目的や設置場所、デザインイメージを具体的に伝えましょう。
具体的な情報共有
・図面や画像 :口頭だけでなく、図面や手書きラフ、イメージ画像などを共有することで、認識のズレを防ぎます。
・材料や色見本:実物に近い材料見本や色見本があれば、より情報共有しやすいです。
・使用環境 :設置後の使用環境を伝えておくと、より最適な提案を受けられます。
見積もりと契約内容の確認
・内訳の確認:材料費、印刷費、加工費、送料など、何にどれくらいの費用がかかるのかを把握しましょう。
・納期 :デザイン承認や試作確認の必要があるなら、そのスケジュールも確認しておきましょう。
【チェックリスト5:業者との連携】
□ イメージ資料(図面、写真など)はありますか?
□ 見積もりの内訳でわからない項目はないですか?
□ 最終的な納期とスケジュールは確認しましたか?
□ 支払い条件、アフターサポートについても確認しましたか?
銘板製作は、ただ単に情報を表示するだけでなく、商品やブランドの「顔」を作り上げるクリエイティブなプロセスです。素材、加工、デザイン、そして製作を依頼する際のポイントをしっかりと押さえることで、あなたのイメージ通りの高品質な銘板を実現できます。
今回ご紹介した「完全チェックリスト」は、銘板製作で後悔しないための羅針盤となるでしょう。
この記事が、あなたのプロジェクト成功への一助となれば幸いです。
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