2025.02.04 / TOPIC
「銘板」とは、建物や機械などに取り付けられたプレートやパネルのことです。
銘板は、製造者や製造年、製品名、仕様など、さまざまな重要な情報が記載されています。
また、人目をひきつけるような、アイキャッチ的な役割もあります。
正しい読み方は「めいばん」といいます。
銘板の「銘」は、「名を刻む」という意味の漢字で、「板」は平たく固い物を指す言葉です。
つまり、「銘板」は「名前などの情報が刻まれた板」という意味になります。
また、銘板は「名板」と書く場合も存在します。
銘板は、金属やプラスチックなどを素材とし、製品名や型番、製造年月日、製造者などの重要な情報を表示した板状のものです。
名板は、銘板よりも広い範囲を指し、材質や表示方法は特に限定されていません。
人や物、場所の名前を表示するためのプレートなども含まれます。
例1 産業機械の場合
会 社 名 :〇〇製作株式会社
型 式:ABCD-1234
電 圧:3Φ200/210V
電気容量:5KW
製造年月:2025年2月
製造番号:2025-0002
例2 建物の場合
建築物名:〇〇ビル
竣 工:2025年3月
施 工:株式会社△△建築会社
設 計:□□建築設計事務所
例3 操作パネルの場合
ボタンの機能
操作手順
電源のON/OFF
動作モード(例:コピー、印刷)
接続状態(例:Wi-Fi、USB)
など
これらの例に加え、銘板には次のような情報が表示されていることもあります。
・会社ロゴや製品ロゴ
・製品名
・企画や認証情報
・注意書きや警告表示
銘板と同じ意味を持つキーワードには、以下のようなものがあります。
1.名板
「銘板の読み方」でご紹介したように、同じ意味でもっとも使われる言葉です。
「銘板」と「名板」は、厳密にいうと使われる対象が違いますが、ほとんど同じ意味として扱われる場合もあります。
2.プレート
ネームプレートやナンバープレートなど、様々な用途で使われる言葉です。
表札や卓上ネームプレートなど、個人名を表示する際に使われることが多いです。
「銘板」は、JIS規格で定義されているように、製品名や型番、製造年月日などを表示する耐久性の高い板を指します。一方、「プレート」は、材質や用途が限定されず、より広い範囲を指します。
3.標識板
機械や設備などに設置されている、注意喚起や警告などを表示する板状のものです。
安全に関する情報を表示することに、特化しています。
4.パネル
広い意味では、銘板のように平らな板状のもののことをいいます。
操作パネルや表示パネルなど、電子機器に使われているものを指す場合も多いです。
この記事では、銘板の読み方から、基礎知識について解説してきました。
名板やプレートなど、似た言葉との違いを理解することで、銘板への理解がより深まります。
銘板は、私たちの身の回りにある様々な製品や建物に存在し、重要な情報を提供してくれています。 次に銘板を見かけたときは、ぜひこの記事で得た知識を思い出してみてください。
銘板を通して、製品や建物の背景にある情報に触れることで、新たな発見があるかもしれません。