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銘板とは?

2025.02.25 / TOPIC

銘板とは?

目次

銘板とは?

銘板とは、機械や設備、建築物などに取り付けられる、名前や仕様、製造者などの情報を表示するための板(プレート)のことです。銘板は、一般的に「めいばん」と読みます。

製品につけられた「名札」のようなものと考えるとわかりやすいかもしれません。
例えば、危険な場所に取り付けられる注意喚起銘板は、事故やトラブルを未然に防ぐ、安全確保のための重要な役割を担っています。

銘板は、単なる情報を表示する板ではなく、製品の顔とも言える存在です。企業のイメージを表現したり、製品の信頼性を高めたりする役割も担っています。
また、デザイン性を重視したオシャレな銘板もあります。

この記事では、私たちの生活や産業において、欠かせない存在である銘板について、種類、用途、製作方法など、詳しく解説していきます。

銘板に使用される素材

銘板は、使用場所や目的に合わせて様々な種類と素材が使用されています

【種類】
金属銘板
耐久性に優れ、屋外や過酷な環境でも使用できます。
ステンレス、アルミ、真鍮などが素材としてよく用いられます。

樹脂銘板
硝子に匹敵する透明度を持ち、軽量で加工しやすいため、デザインの自由度が高いのが特徴です。
また、紫外線による劣化が少ないため、看板などにも使われています。
アクリル、ポリカーボネートなどのプラスチック素材が用いられます。

シール銘板
粘着性があり、手軽に貼り付けることができ、ねじ止めなどの手間がかかりません。曲面や凹凸面にも貼りつけることができます。
主に屋内での使用に適しています。


【素材】
ステンレス
錆びにくく丈夫で、高級感があります。屋外や厳しい環境でも使えます。
高級感があり、様々な加工方法に対応できるのも魅力です。

アルミニウム
軽くて加工しやすく、値段も安価です。
耐食性も比較的よく、屋内外問わず使えます。

真鍮
きれいな金色で、高級感や重厚感を演出したい場合におすすめです。
耐食性や加工性にも優れていますが、ステンレスやアルミニウムに比べると高価です。


銅は変色しやすい性質があるため、経年変化による独特の風合いを楽しむことができます。

アクリル(PMMA)

透明で美しく、軽いのが特徴です。
色々な形に加工できるので、屋内の装飾に使用するのに向いています。

ポリカーボネート(PC)
とても丈夫で、衝撃や熱に強いです。
同じ厚みのガラスの約200倍、アクリルの約30倍の耐衝撃性があり、耐熱温度も120℃と高く、紫外線にも強いため、屋外でも安心して使えます。

塩化ビニル(PVC)
柔軟性があるため、曲面にも取り付けやすく、安価で加工しやすいのが特徴です。
電気絶縁性にも優れています。

木材

温かみがあり、自然な風合いが魅力です。
職人が手作りしたものは、世界に一つだけの特別な銘板になります。

耐久性が高く、屋外での使用に向いており、重厚感を演出できます。
加工に時間がかかるため、コストが高くなる傾向があります。

使い込むほどに味わいが深まり、温かみのある印象を与えることができます。
ただし、水に弱いため、屋外や水場での使用には注意が必要です。

銘板の種類

銘板は、用途に合わせて、様々な種類があり、それぞれ重要な役割を担っています。
では一体、どんなところに活用されているのでしょう?
その具体的例を、使用場所や用途と併せてご紹介していきます。


機械銘板
工作機械や建設機械などに、取り付けられる銘板です。
機械の名称、型式、製造番号、製造年月日、仕様、注意事項などを表示します。

設置場所:機械本体、操作盤、制御盤など
用途  :機械の識別や管理、操作方法や注意事項の表示による安全確保

注意喚起銘板
危険な場所や注意が必要な場所に設置されます。
人々に危険を知らせ、事故や怪我を未然に防ぐことを目的としています。

設置場所:建設現場、工場、道路、公共施設など
用途  :安全確保や事故防止

パネル銘板(工業銘板)
機械の操作盤や制御盤などに、使用されています。
スイッチやボタンの機能など、操作者が簡単に情報を読み取れるよう表示します。

設置場所:産業機械、医療機器、家電製品など
用途  :操作方法の表示、安全確保、操作性の向上、情報伝達力向上

パネル銘板(工業銘板)について、さらに詳しく知りたい方はこちらの関連情報をご覧ください。

工業銘板について

案内板
人々を目的地へ誘導したり、必要な情報を提供したりするための銘板です。
視認性の高さとわかりやすさが重要になります。

設置場所:道路、公園、観光地、建物内、施設内など
用途  :観光案内図、公園の施設案内、フロア案内、部屋番号表示、施設案内、避難経路図

銘板の製作方法

銘板の製作方法は、素材やデザインなどによって異なりますが、主な製作方法は、以下のようなものがあります。

彫刻・刻印
素材を削って文字や図形を刻む方法です。機械彫刻と手彫り彫刻の2種類があります。

機械彫刻 :レーザー加工機などを使用して、様々な素材に正確かつ効率的に彫刻する方法。大量生産向きです。
手彫り彫刻:職人が手作業で一つ一つ丁寧に刻印します。一点物の銘板や、特別な記念品などに最適です。

スクリーン印刷
メッシュ状の版を使って、インクを刷る印刷方法です。耐久性が高く、屋外使用にも適しています。

★POINT★
プリントスでは、インクに埃が入らないよう印刷室に加湿装置を設置し、湿度管理を行っています。
なぜ湿度管理を行っているかというと、湿度があると埃が下に落ちるからです。

湿度は100%の方がホコリが下に落ちやすくなりますが、インクが乾きにくくなるなどの問題も発生します。
そのため、プリントスでは埃が舞うのを抑え、インクの乾きに支障がない湿度65%に設定しています。

スクリーン印刷室の加湿装置

インクジェット印刷
UVライトを照射すると固まるインクを使い、印刷する方法です。
硬化速度が速く、耐擦過性、耐候性に優れており、少量多品種の製作に適しています。

★POINT★
プリントスでは、厚みのある平板などの印刷に特化している「フラットベットタイプ」を使用しています。
最大1400×700mmサイズまで、印刷できます。

エッチング
エッチングとは、薬品を使って金属の表面を溶かし、文字や模様を刻み込む技術のことです。
繊細な表現が可能で、高級感があります。腐食作用を利用するため「食刻」とも呼ばれています。

銘板の課題点

様々な場所で使われている銘板は、以下のようなポイントに気を付けると、より銘板を活用することができます。

課題1】耐久性・耐候性
屋外で使用する銘板は、日光や雨風にさらされ、色褪せ、変形、ひび割れ、剥がれなどが発生する可能性があります。
また、工場では高温多湿や薬品に触れるため、素材の腐食、劣化、破損などが起こりやすくなります。
解決策
・耐候性、耐薬品性、耐熱性に優れた素材(ステンレス、アルミ、エンジニアリングプラスチックなど)を使用する。
・表面にUVカット処理、コーティングなどを施す。
・耐久性の高い印刷方法(シルクスクリーン印刷、UV印刷など)を採用する。

課題2】視認性
文字が小さすぎる、読みにくいフォントを使用する、背景色と文字色のコントラストが低いなどがある場合は、暗い場所や光の反射で文字が見えにくいなど、情報伝達という銘板の役割を十分に果たせないことがあります。
解決策
・適切なサイズ・フォント・色を選ぶ。
・反射防止処理を施した素材を使用する。
・バックライトや照明を設置する。
・蛍光色や蓄光塗料を使用する。

課題3】デザイン性
製品やブランドイメージと調和したデザインが求められます。
必要な情報をわかりやすく、見やすく配置する必要があります。
解決策
・デザインコンセプトを理解し、調和のとれたデザインを心がける。
・企業ロゴやブランドカラーを効果的に取り入れる。
・グラフィックデザインの専門家に依頼する。

課題4】コスト(材料費・製作費)
素材、加工方法、デザイン、ロット数によっては、製作費が高くなる場合があります。
解決策
・用途に合わせて、適切な素材や加工方法を選択する。
・標準品を活用する。
・大量生産によるコスト削減を図る。

その他、銘板の製作でわからないことがあれば、プリントス株式会社へお気軽にご相談ください。

銘板の取り付け方

銘板の貼り付け方は、銘板の重さ、設置面、設置環境(屋内か屋外か)等によって、おすすめの方法が異なります。
下記に、それぞれの設置方法のメリット、デメリットをまとめました。

1.接着剤
平らな面に貼り付ける場合、手軽で簡単な方法ですが、強力な接着剤を使う必要があります。
ただし、接着剤の種類によっては、銘板や下地を傷めることがあります。また、はがれにくいようにしっかりと圧着する必要があります。

2.ネジ・ビス
下地に穴を開ける必要がありますが、しっかりと固定できるため、はがれたり落ちたりする可能性が低いです。設置面に、厚みや強度が求められます。

3.両面テープ
軽量な銘板を取り付けたり、仮止めする際におすすめです。穴を開ける必要がなく、手軽に取り付けられます。
強力な両面テープを使用する必要があります。また、経年劣化により剥がれる可能性があります。

4.その他
マグネット、吸盤、チェーンなど

ISO19001と品質管理

ISO9001とは、いったいなんでしょう?
ISO9001は、国際標準化機構(ISO)が定めた、品質マネジメントシステムの国際規格です。
組織が顧客の要求事項を満たした製品やサービスを提供するための仕組みを構築し、継続的に改善していくことを目的としています。

プリントス株式会社では、ISO9001を取得、更新することで、お客様に安心と信頼を持っていただける体制を整え続けています。

具体的には、以下の点になります。

徹底した品質管理
ISO9001は、製品の設計、開発から製造、検査、そして顧客への納品まで、全ての工程において厳格な品質管理体制を確立することを求めています。
プリントスでは、この規格に基づき、各工程における品質基準を設定し、徹底した管理、チェック体制を構築しています。
これにより、お客様に常に安定した高品質な銘板を、お届けし続けています。

・継続的な改善
ISO9001は、品質管理システムの継続的な改善を求めています。
プリントスでは、定期的に品質管理システムを見直し、改善点を洗い出すことで、常にお客様に最高の品質を提供できる体制を維持しています。


信頼性の向上
ISO9001は、国際的に信頼されている規格です。
この認証を取得していることは、当社の品質管理体制が世界基準に達していることの証明となります。

銘板に関するご質問

プリントス株式会社は、様々な印刷技術と加工技術を駆使して、高品質な銘板製作を行っています。
ここでは、お客様から寄せられた質問とその回答をまとめました。

Q.どんな種類の銘板を作れますか?
プリントスでは、樹脂銘板、シール銘板などを製作できます。
素材も、アクリル、ポリカーボネート、塩ビなど、多様な素材を取り扱っております。
Q.特殊な素材の銘板も製作できますか?
はい、可能です。
革などの特殊な素材の銘板も製作できます。お気軽にご相談ください。
Q.デザインデータの入稿方法は?
IllustratorやPhotoshopなどのデータ形式で入稿してください。
「.jpg」「.gif」「.bmp」「.png」「.pdf」「.ai」「.eps」「.zip」「.lzh」形式データでも、ご入稿いただけます。
また、手書きの原稿やイメージ図などでも、当社でデータ作成を代行できます。
Q.印刷方法はどんなものがありますか?
スクリーン印刷、インクジェット印刷、パッド印刷、レーザー彫刻など、様々な印刷方法に対応しています。
デザインや素材に合わせて、最適な印刷方法をご提案いたします。
Q.加工方法はどんなものがありますか?
NC加工、レーザー加工、トムソン加工、プロッターカッター加工などの加工方法に対応しています。
印刷同様、最適な加工方法をご提案いたします。
Q.色やフォントは自由に選べますか?
はい、自由に選べます。
DICやPANTONEなどのカラーチップをご指定いただければ、色合わせも可能です。
フォントも、自由にご指定いただけます。
Q.納期はどのくらいかかりますか?
納期は、約2週間いただいております。
お急ぎの場合は、お問合せにてご相談ください。
※銘板の種類やサイズ、加工方法、数量などによって異なる場合がございます。
Q.価格はどのくらいですか?
価格は、銘板の種類やサイズ、素材、加工方法、数量などによって異なります。
お見積りをご依頼いただければ、詳細な価格をご提示いたします。
Q.小ロットでも注文できますか?
はい、1個からご注文いただけます。
お気軽にご相談ください。
Q.問い合わせ方法を教えてください。
電話、メール、FAX、お問い合わせフォームなど、様々な方法で受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。


お問合せは、電話メールお問い合わせフォームFAXなど、様々な方法で受け付けております。
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