エンボス加工するメリットとは?

エンボス加工のメリット

エンボス加工は、名刺やパッケージ、操作パネルなどをはじめ、さまざまな種類の製品に使用されています。
エンボス加工を施すことで、いったいどんなメリットがあるのでしょうか?

この記事では、エンボス加工を施すメリットと活用事例を、操作パネルとその他の製品に分けて一覧でご紹介していきます。

エンボス加工とは?

まずはじめに、エンボス加工とは、紙、金属、プラスチックなどの素材に凹凸を付けて、文字や模様を立体的に浮き出させる加工技術のことです。視覚的な効果だけでなく、機能性も向上させることから、様々な分野で活用されています。

エンボス加工は、名刺や招待状によく使われていますが、それだけではありません。
他にも、パッケージデザイン、印刷物、革製品、インテリア、工業製品など、様々な分野で幅広く活用されています。

例えば、化粧品や食品、飲料のパッケージに高級感や質感を付与したり、パンフレットやカタログで視覚的な効果を高めたり、革製品にブランドロゴを刻印したりと、その用途は多岐に渡ります。
また、インテリアや工業製品においても、デザイン性や機能性の向上に貢献しています。

デボス加工とは?その特徴とエンボス加工との違い

エンボス加工の対になる加工として、デボス加工があります。
デボス加工は、上品で重厚感のある印象を与えます。

エンボス加工と対照的で、エンボス加工が素材を押し出して凸状にするのに対し、デボス加工は素材を押し込んで凹状にします。簡単にまとめると、下記のようになります。

エンボス加工:デザインが浮き出る(凸状)ように加工する
デボス加工 :デザインがへこむ(凹状)ように加工する

より詳しい情報や具体的な事例を知りたい方は、下記トピックをご覧ください。

エンボス加工とは?

操作パネルのエンボス加工

操作パネルとは、プラスチックなどの樹脂材料で作られた銘板(めいばん)のことです。銘板は、機器や装置、製品に取り付けられるプレートで、名称、型番、製造年月日、注意事項などの情報を表示する役割を担います。

操作パネルにエンボス加工を施すことで、以下のような効果が期待できます。

  • 操作性の向上
    エンボス加工による凹凸は、操作ボタンの形状や位置をより明確にし、操作性を向上させることができます。また、誤操作を防止し、事故のリスクを低減します。
  • 視認性の向上
    文字や図形を浮き上がらせることで、視認性を高め、離れた場所からでも情報を読み取りやすくします。
  • 安全性の向上
    緊急停止ボタンなどの重要な操作ボタンをエンボスで強調することで、迅速な対応を促し、安全性を向上させます。
  • 高級感の演出
    会社のロゴをエンボス加工して浮きだたせることで、高級感を与え製品への印象をより強く残すことができます。
  • デザイン性の向上
    模様などに凹凸をつけることで視覚的なアクセントとなり、銘板のデザイン性を高めることができます。

操作パネルへの活用事例

工作機械:操作ボタンを強調し操作性を向上


医療機器:製品名や型番を強調し識別性を向上


電気設備:警告表示を強調し安全性を向上

その他製品のエンボス加工

紙などにエンボス加工を施す場合は、以下のような効果やメリットが期待できます。

その他製品への活用事例

名刺:ロゴや名前をエンボス加工で強調


パッケージ:ブランドロゴを立体的に表現


皮革製品:バッグや財布に模様を施す


衣類:生地に凹凸をつけて風合いを出す

エンボスのデメリット

エンボス加工は樹脂銘板などに多くのメリットをもたらしますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。
より効果的にエンボス加工を利用するためには、デメリットや注意する点を理解しておくことが大切です。

1.コスト

2.納期

3.デザインの制限

プリントスなら解決できます!

プリントスでは、これらのデメリットを軽減するため、樹脂型を採用したエンボス加工をご提供しています。

1.樹脂型
従来の金属型に比べて、樹脂型はコストを抑え、短納期で製作できます。

エンボス加工は、製品に付加価値を与える有効な方法ですが、従来の金属型を用いる場合は、高額な初期費用が必要という点が課題となっていました。
特に、小ロット生産では、コスト面から導入を断念するケースも少なくありませんでした。

プリントスでは、型代3万円~納期2週間でエンボス加工を行い、コストと納期の課題を解決します。

2.デザインの工夫
長年培ってきた知識と実績から、エンボス加工に適したデザインをご提案いたします。

3.加工業者に相談する
プリントスでは、経験豊富なスタッフがお客様のニーズに合わせて、最適な加工方法や素材をご提案いたします。

プリントスの樹脂型の魅力

樹脂型の活用方法

樹脂型を使ったエンボス加工は、従来の金属型に比べてコストや納期の面で大きなメリットがあり、試作品製作や多品種少量生産などにも、柔軟に対応できるようになりました。

樹脂型を用いることで、これまで導入を諦めていた分野でも、エンボス加工を導入できるハードルを下げます。

樹脂型について、さらに詳しく知りたい方は、下記の関連情報をご覧ください。

試作開発の悩み解決!樹脂型エンボス加工のスゴイ効果
エンボス加工品

まとめ

この記事では、樹脂銘板をはじめ色々な製品に活用されているエンボス加工のメリット・デメリット、そして樹脂型についてご紹介しました。

エンボス加工は、製品に新たな価値を与えるだけでなく、視認性を上げて誤操作を防いだり、ブランドイメージの向上にもつながる強力なツールです。
製品にエンボス加工を取り入れることで、他社との差別化を図ってみませんか?

小ロットエンボス加工や樹脂型についてご希望の方は、ぜひ一度プリントスにお問合せください!
素材の選び方などもお気軽にご相談いただけます。


メール:office@printos.co.jp
電話 :0586-52-5077
お電話受付時間/月~金曜 8:30~17:30(土日祝を除く)

エンボス加工してみよう!

簡単にエンボスを自作する方法

エンボス加工は、紙や布に凹凸をつけて立体感を与える加工方法です。
近年では、手作りのアイテムにエンボス加工を施して、ワンランク上の作品に仕上げる人が増えています。

しかし、エンボス加工と聞くと、専用の機械が必要と思っていませんか?

今回は、エンボス加工のことをより深く知るために、自分でできるエンボス加工にトライしてみようと思います!
実は、自宅にある道具を使って、自分で簡単にエンボス加工をすることができるんです!
細かい模様から太字の文字まで、自由なデザインで作ってみましょう。

この記事では、初心者でも簡単にできるエンボス加工の作り方をまとめてご紹介しています。

準備するもの

エンボスしたい紙

型を作るための厚紙

つまようじや竹串

カッターナイフ

マスキングテープ

トレース台 (なくてもOK)

エンボスの作り方紹介

1.型を作る

厚紙にエンボス加工したいデザインを手描きまたは、印刷します。
スタンプや型抜きを使うと、簡単に様々な種類のデザインを作成することができます。

デザインをカッターで切り抜きます。
細かいデザインはカッターで切るのが大変なので、比較的簡単なデザインがおすすめです。

2.型をセットする

エンボス加工したい紙の上に、先ほど作った型をセットします。
背面から光が出るトレース台などがあると、位置を調節しやすいです。ない場合は、ガラス窓に透かして位置を決めましょう。今回は、窓ガラスを使ってみました。

位置が決まったら、マスキングテープで紙に型を固定すると、より作業がやりやすくなります。

3.エンボス加工を施す

マスキングテープで固定した型の面を下にして、窓ガラスに透かします。つまようじや竹串の先を使って、型をなぞります。力加減を調整しながら、しっかりと凹凸をつけます。

★POINT★
文字や細かい模様の場合は、少しずつゆっくり丁寧に作業することが大切です。あまり力を入れると、つまようじや竹串が折れてしまうため、力を入れすぎないように注意してください。

POINT★
つまようじや竹串以外にも、エンボスペンやドットペンなどの専用の道具があります。
これらの道具を利用すると、よりきれいで細かい模様をつけることができます。

4.完成!

自宅にある道具で、初心者でも簡単にエンボス加工することができました!

エンボスづくりに役立つアイテム

エンボス加工をもっと楽しみたいあなたへ。様々な道具とその特徴をご紹介します。
ご購入する際の参考にしてみてください。

エンボスのポイント

エンボス加工を初めて作る方でも、このポイントを押さえれば、きれいで美しい作品に仕上がります。

  1. 簡単なデザインから始めよう
    複雑なデザインは難しいため、シンプルな線や模様からスタートするのがおすすめです。
    慣れてきたら、少しずつデザインの幅を広げていきましょう。
  2. 力加減が大切!
    強く押しすぎると紙が破れてしまったり、逆に弱すぎると模様が浅くなってしまいます。
    つまようじや竹串を持つ手をリラックスさせ、優しくなぞるように心がけましょう。
  3. 紙選びも重要です
    エンボス加工には、少し厚みのある紙や、エンボス専用の紙を使うと、よりきれいに仕上がります。薄い紙だと破れてしまう可能性があるので注意しましょう。
  4. 型をしっかり固定しよう
    型が動いてしまうと、せっかく作った模様が歪んでしまいます。
    マスキングテープなどでしっかりと固定してから作業を始めましょう。
  5. 丁寧に作業すること
    焦らず、一つ一つの作業を丁寧に進めることが大切です。特に、細かい部分の作業は、根気強く取り組みましょう。

おすすめの使い方

こんな使い方もおすすめです!
エンボス加工をマスターして、手作り作品をさらにグレードアップさせましょう!

ブックカバー

メッセージカード

コースター

結婚式の招待状や席次表

手帳やノートの表紙

スクラップブックの表紙

ラッピングペーパー

オリジナルのステッカー

まとめ

いかがでしたでしょうか?
自宅にある道具で、こんなに手軽にエンボス加工できるんです!
エンボス加工は、手作りの作品にワンランク上の質感をプラスしてくれる、とても楽しい技法です。
今回は、白色の紙を使いましたが、色紙などにエンボス加工しても、かわいいです♪

InstagramなどのSNSで「#エンボス」と検索すると、他の人がエンボス加工の作品を投稿しているので、そこからアイディアを膨らますこともできます。また、「エンボス 海外」で検索すると、日本のサイトにはないような、珍しい道具や素材が見つかるかもしれません。

ぜひ、色々な素材や道具でエンボス加工を試してみて、手作りの世界を広げてください。
エンボス加工で、あなたの手作り作品がもっと素敵になりますように!

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金属のエンボス加工技術をご紹介!

金属のエンボス加工とは?

プリントスは操作シート(操作パネル)へのエンボス加工を専門としていますが、エンボス加工の可能性をさらに探求するべく、今回は金属エンボス加工の世界に踏み込んでみます。

金属のエンボス加工は、金属(鉄、ステンレス、アルミ等)の表面に凹凸や模様をつける加工技術のことです。
スタンプを押すように、金属板にエンボス型を押し当てて、凹凸を作ります。身近なものだと、車のナンバープレートなどがエンボス加工を用いて作られています。

この記事では、金属エンボス加工の特徴やメリット、用途、金型作製について詳しく解説していきます。

金属エンボス加工の特徴

  • 多様な表現が可能
    深い彫り込みや複雑な模様をつけることで、さまざまな表現が可能です。
  • 耐久性が高い
    金属に直接加工するため、耐久性が高く、長期間美しい状態を保つことができます。

なぜ金属にエンボス加工するの?

  • デザイン性の向上
    単なる平らな金属板よりも、立体感があり、高級感が増します。
    複雑な模様をつけることで、オリジナリティあふれるデザインを施すことができます。
  • 機能性の向上
    表面に凹凸をつけることで、摩擦を増やし、滑りにくくします。
  • 製品の差別化
    他にはない独特なデザインや質感を与えることで、製品の価値を高めることができます。

金属エンボスのメリット

紙のエンボス加工は、主に視覚的な効果や触感による訴求力の向上に焦点を当てたものが多いですが、金属エンボス加工は、耐久性、機能性、構造的な強度といった、より機能的な側面でのメリットが大きい点が特徴です。

  • 強度の向上
    薄い板にエンボス加工を施すことで、板の強度が高まり、曲げやねじれに対する抵抗力を向上させることができます。
  • 耐摩耗性が高い
    金属は耐摩耗性が高いため、長期間にわたって凹凸を維持できます。
  • 機能性の付加
    凹凸の突起をつけることで、滑り止め効果遮音性を高める効果が期待できます。
    また、表面積を増やすことで、熱伝導率を高め、放熱や冷却効果を向上させることも可能です。

金属エンボスのデメリット

金属エンボス加工は、製品の魅力を高める効果的な方法です。しかし、加工を施す際には、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。

  • コストが高い
    金属の種類や硬度によって加工性が異なり、最適な加工条件を設定する必要があります。また、厚みや形状によっては加工できないものもあり、形状の制限がかかる場合があります。
    金属の熱膨張や加工時の変形などを考慮する必要があり、高い寸法精度を求める場合は、より高度な技術が必要となります。
  • 表面処理
    金属の酸化を防ぐため、防錆処理などの追加工が必要になることがあります。
    エンボス加工後に塗装を行う場合、凹凸部分への塗料の密着性が低下する可能性があります。
  • 環境への影響
    金属エンボス加工は、廃棄物やエネルギー消費の面で環境負荷が生じます。工程の効率化金型の再利用などにより、負荷を低減することが大切です。

使用事例をご紹介

金属エンボス加工は、その高いデザイン性と機能性から、幅広い分野で活用されています。
以下に、具体的な事例を一覧でご紹介いたします。

  • 自動車の外装部品
    グリルやホイールにエンボス加工することで、ブランドイメージやデザイン性を高めます。
  • 冷蔵庫
    ドアパネルにエンボス加工を施すことで、指紋が目立ちにくくなり、常に清潔な状態を保つことができます。
  • 外壁パネル
    建物の外観に深みを与え、高級感を演出します。
  • 内装材
    空間の雰囲気をガラリと変え、個性的な空間を創出できます。
  • 装飾品
    アクセサリーやジュエリーなど、装飾品にエンボス加工を施すことで、独特の質感と光沢を生み出します。
  • 工業製品
    機械部品や工具など、機能性とデザイン性を両立させるために、エンボス加工が利用されます。

金属加工の種類

金属加工は、金属を様々な形や性質に変えるための技術です。
大きく分けると「形を変える加工」と「性質を変える加工」の2種類あります。

形を変える加工

  • 切削加工
    旋盤、フライス盤などの機械を使って、金属を削り出します。
  • 研磨加工
    表面を滑らかにする加工です。
  • 付加加工
    材料を付け加えて目的の形状に仕上げる加工です。
  • 溶接
    熱や圧力を加えて金属を接合する加工です。

性質を変える加工

  • 熱処理
    金属を加熱、冷却することで、硬さや強度を変化させる加工です。
  • 表面処理
    金属の表面に処理を施すことで、耐食性(錆びにくさ)や表面に光沢をつけたりする加工です。

金型を使用したエンボス加工の製作工程

金型を製作する工程は、主に5つに分けられます。

  1. 設計デザイン
    加工したい模様を設計し、金型の設計図を作成します。
  2. 金型製作
    設計図に基づいて、金属製の金型を作ります。
  3. 加工準備
    金属板と金型をプレス機にセットします。
  4. プレス加工
    金型で金属板を押し、凹凸を付けます。
  5. 仕上げ
    バリ取りや表面処理などを行い、製品を完成させます。

金型の材質一覧

金属エンボス加工における金型の材質は、加工対象の金属の種類、形状の複雑さ、必要な加工精度、そして耐久性など、様々な要素を考慮して選択されます。

  • 工具鋼
    高硬度、耐摩耗性、耐熱性に優れており、汎用性が高いです。
    シンプルな形状のエンボス加工、高精度な加工に適しています。
  • 合金鋼
    工具鋼に比べて、さらに硬く、耐摩耗性があり、熱にも強い素材です。
    複雑な形状や深い凹凸のエンボス加工、長寿命な金型が必要な場合に適しています。
  • 銅合金
    熱伝導率が高いため、熱で形を変えるプラスチックのエンボス加工や、低温での加工に適しています。
  • アルミ合金
    軽量で加工性が高く、コストが比較的安いです。
    試作の金型や、小ロット生産用の金型に適しています。

金型の材質選択ポイント

  • 加工対象の金属
    加工する金属の硬度や材質によって、金型の硬度や耐摩耗性が要求されます。
  • 形状の複雑さ
    複雑な形状のエンボス加工には、高い加工精度と耐摩耗性を有する金型が必要です。
  • 加工精度
    高い寸法精度が要求される場合は、硬度が高く、変形が少ない金型を選びます。
  • 耐久性
    長期間の使用に耐えるためには、耐摩耗性と耐熱性に優れた金型が必要です。
  • コスト
    金型の材質によってコストが大きく変わるため、予算に合わせて材質を選択します。

金型の寿命について

金型は、製品の量産に不可欠なツールですが、永続的に使用できるものではありません。繰り返し使用することで摩耗や変形が生じ、最終的には交換が必要となります。

しかし、適切な管理とメンテナンスを実施することで、金型の寿命を延ばすことが可能となります。
ここでは、金型の寿命に影響を及ぼす要因と、その対策についてお伝えいたします。

金型の寿命に影響する要因

  • 金型の材質
    工具鋼、合金鋼、銅合金など、金型の材質によって寿命は大きく異なります。
    硬度が高く耐摩耗性に優れた材質ほど、寿命が長くなる傾向があります。
  • 加工対象の素材
    加工する金属の硬度や材質によって、金型の摩耗が変わります。
    硬い金属を加工する場合、金型の摩耗が早く進む傾向があります。
  • 加工条件
    加圧力、加工速度、加工回数など、加工条件によって金型の摩耗が異なります。

金型の寿命の目安
金型の寿命は、一般的にショット数(金型で製品を作る回数)で表されます。
しかし、これはあくまでも目安であり、実際の寿命は様々な要因によって大きく変動します。

  • 短寿命:数百ショット程度(試作品用など)
  • 中寿命:数万ショット程度(量産用)
  • 長寿命:数十万ショット以上(高耐久性が求められる製品用)

金型が寿命を迎えたサイン

  • 寸法精度が低下する
    金型の摩耗により、製品の寸法精度が低下し、不良品が発生する。
  • 表面粗さが悪化する
    金型の摩耗により、製品の表面に傷やバリが発生する。
  • 金型が割れる
    金型にひび割れや破損が生じる。

金型の寿命を延ばすための対策

  • 適切な材質の選択
    加工条件に合わせた最適な材質を選択することが重要です。
  • 冷却方法の工夫
    冷却水を適切に供給し、金型の温度上昇を抑制します。
  • 定期的なメンテナンス
    定期的な清掃、研磨、コーティングを行い、金型を良好な状態に保つことが求められます。
  • 加工条件の見直し
    加圧力や加工速度を最適化することで、金型の寿命を最大限に引き出すことができます。
  • 予備金型の用意
    緊急事態に備え、予備の金型を準備しておくことが望ましいです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。金属へのエンボス加工は、製品に立体感や高級感を出す加工方法です。
耐久性も高いため、様々な製品に使用されていました。

エンボス加工は、高級感や耐久性を高めてくれる素晴らしい加工ですが、初めて金属にエンボスする際は、金属加工を専門にしている会社に相談するのがおすすめです。
あなたの製品に合った金属のエンボス加工を、案内してくれることでしょう。

また、エンボス加工は金属だけでなく、フィルムやシートなどの樹脂に施すこともできます。
樹脂へのエンボス加工について知りたい方は、下記の関連情報をご覧ください。

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エンボス加工品

エンボス加工機とは?

エンボス加工機とは

エンボス加工機は、素材の表面に凹凸を付けることで、立体感や質感、機能性を加える機械のことです。エンボス型と呼ばれる型を使って、素材に圧力を加えることで、凹凸を作り出します。様々な業界で活用されており、その特徴は多岐にわたります。

プリントスでは、エンボス加工機自体の販売は行っておりませが、長年培ってきたエンボス加工の経験とノウハウを活かし、お客様のニーズに合わせた高品質なエンボス加工サービスを提供しております。

本記事では、エンボス加工機の種類や、加工する際の注意点など、 エンボス加工業者ならではの視点から詳しく解説していきます。

エンボス加工機の種類と特徴

エンボス加工機といっても、様々な種類の機械があります。ここでは、代表的なエンボス加工機の種類と特徴について解説していきます。

回転式エンボス加工機
最も一般的なエンボス加工機の一種です。2つの回転するローラー(エンボスロール)の間に素材をすことで、ローラー表面に刻まれた模様を転写する加工方法です。回転式エンボス加工機とも呼ばれています。

高速処理均一な加工大量生産への適応といった特徴から、包装紙やトイレットペーパーなど、連続生産が必要とされる製品の製造に広く利用されています。

【特徴】
・高速処理が可能
・大量生産に適している
・均一な仕上がり

【主な用途】
・包装紙
・トイレットペーパー
・壁紙

平版式エンボス加工機
平面のエンボス型(平版)を素材に押し付けることで、模様や文字を凹凸で表現する加工機です。プレス式エンボス加工機とも呼ばれています。一点一点丁寧に加工することができるため、小ロット生産一点ものの製品に最適です。

繊細な模様も表現できるため、デザイン性を重視する製品に多く用いられています。

【特徴】
・一点ずつ加工する
・少量生産に適している
・繊細な表現が可能

主な用途】
・名刺
・革製品(名刺入れなど)
・機械の操作シート

エンボス加工機の違い

  • 加熱の有無
    熱転写式など、熱を利用するタイプと常温で行うタイプがあります。
  • 圧力の加え方
    ローラー式、プレス式など、様々な圧力の加え方があります。
  • 加工速度
    高速で大量生産できるタイプから、小ロット生産に適したタイプまであります。
  • 加工精度
    微細な模様を再現できる高精度なタイプから、大まかな模様をつけるタイプまであります。

エンボス加工機導入のメリット

エンボス加工機を導入すると、以下のような様々なメリットをもたらします。

製品価値の向上
・凹凸によって奥行きが生まれるため、製品に高級感特別感を与えることができます。
・会社ロゴなどにエンボスを施すことで、ブランドイメージを強化し、差別化を図ることができます。
触覚的にも情報を伝えることができるため、顧客にさらに強い印象を残すことが可能です。


生産性の向上
・エンボス加工機を導入することで、手作業で行っていた工程を自動化でき、業務効率を向上させることが可能です。
ローラー式エンボス加工機の場合、大量生産にも対応できるため、人材不足の解消にも役立ちます。

コスト削減
・生産性の向上により、人件費や時間コストを削減することができます。また、リードタイムを削減できることで、顧客満足度の向上にも貢献します。
・エンボス加工を外注していた場合は、エンボス加工を内製化することで、コスト削減に繋がります。

新規ビジネスの創出
・エンボス加工は、デザイン性やオリジナリティを求める顧客層に効果的なため、新規顧客の獲得に繋がるきっかけとなる可能性が高まります。

エンボス加工機の活用事例

  • 印刷業
    名刺、封筒、カード、パッケージなどに高級感を与える。
  • 製本業
    書籍の表紙などにエンボス加工を施し、デザイン性を向上。
  • アパレル業界
    布地や皮革にエンボス加工し、オリジナルの模様を作成。
  • 製造業
    操作パネルのボタンにエンボスを施し、操作性と安全性を向上させる。
  • 個人利用
    グリーティングカード、スクラップブッキング、ラッピングなどに活用。

エンボス加工機の選び方

エンボス加工機を選ぶ際には、以下の点を考慮する必要があります。ご自身の製品に合った最適なエンボス加工機を選ぶために、専門業者に相談することもおすすめです。

  • 加工する素材
    紙、プラスチック、金属など、加工する素材によって適した機械が異なります。
  • 加工する形状
    複雑な形状であれば、高性能な機種が必要になります。
  • 生産量
    大量生産であれば、自動化された機械が望ましいです。
  • 予算
    機械の価格やランニングコストなどを考慮する必要があります。
  • メンテナンス性
    メンテナンスのしやすさは、機械を長く使い続ける上で重要なポイントです。
  • サポート体制
    定期点検や修理の際の対応など、機械を長く使うためにメーカー確認しておくとよいでしょう。

導入時の5つの注意点

エンボス加工機の導入を検討する際、導入後の運用まで見据えて検討することが大切です。次に、導入時の注意点を5つお伝えいたします。

1.設置スペースの確保
エンボス加工機は機種によってサイズが大きく、重量もあるため、設置場所の広さや作業スペースの確保、床の強度を確認しましょう。また、搬入経路を事前に確認することで、スムーズな設置が可能となります。

2.電源容量の確認
エンボス加工機は消費電力が大きいため、契約している電力会社との契約容量を確認し、必要があれば増設工事を行いましょう。電圧やコンセントの形状も確認し、機械に合った電源環境を整えます。

3.操作方法の習得
機種によって操作方法が異なるため、事前に操作方法を習得し、安全に操作できるようメーカーの研修やマニュアルを活用しましょう。従業員全員が正しく操作できるよう、教育体制を整えることも重要です。

4.安全対策
安全装置の設置や作業時の服装などに注意し、安全対策を徹底することで、事故を未然に防ぎます。
また、作業場に緊急停止ボタンや消火器などを設置したり、定期的に安全点検を行うなど、安全意識の向上に努めましょう。

5.メンテナンス
エンボス加工機の長期安定稼働には、適切なメンテナンスが不可欠です。メーカーの指示に従い、定期的なメンテナンスを実施することはもちろん、日々の清掃や点検も行いましょう。
また、消耗品の交換時期を把握し、適切なタイミングで交換することで、機器の性能維持と安定稼働に繋がります。


上記以外にも、導入するエンボス加工機のメーカーのサポート体制や、保証内容なども確認しておくと安心です。

トムソン加工機でもエンボス加工できる?

トムソン加工機は、紙や薄い素材を型抜きするのに使用されますが、エンボス加工にも応用できる場合があります。
型抜き用の型をエンボス加工用の型に交換し、素材を挟んでプレスすることで、表面に凹凸をつけることができます。

ただし、トムソン加工機でエンボス加工を行う場合、素材の厚みや硬さ、エンボスの深さによっては、うまく加工できない場合や、機械に負担がかかってしまう場合があります。そのため、事前に充分な検討とテストを行い、自己責任のもとで実施する必要があります。

プリントス株式会社ではトムソン加工機を応用し、操作シート(操作パネル)に特化した高品質なエンボス加工サービスをご提供しています。
長年の経験と実績に基づき、お客様のニーズに合わせた最適な銘板づくりをご提案いたします。

操作シートやパネルへのエンボス加工にご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
プリントスのエンボス加工について詳しく知りたい方は、下記関連情報をご覧ください。

試作開発の悩み解決!樹脂型エンボス加工のスゴイ効果
エンボス加工品

まとめ

エンボス加工機は、その種類によって様々な特徴と用途を持っています。製品の特性や目的によって最適な加工機を選ぶことで、より効果的なエンボス加工を実現できます。
エンボス加工機の導入は、製品の付加価値を高め、ブランドイメージを向上させるための有効な手段です。しかし、最適な機種を選ぶには、加工素材、形状、生産量、予算、メンテナンス性、メーカーのサポート体制など、様々な要素を考慮する必要があります。

これらのポイントを参考に、お客様のニーズに合致した加工機を導入することで、製品の価値向上に繋げましょう。

エンボスシールで製品の魅力をアップ!

エンボス加工とは?

エンボス加工は、素材に凹凸を付けて立体的な模様や文字を表現する加工技術です。
別名「浮き出し加工」とも呼ばれており、凸加工をエンボス加工、凹加工をデボス加工と言います。

近年注目されているのが、エンボス加工をシールに施したエンボスシールです。高級ブランドのロゴや、ワインラベル、ギフトラッピングなど、エンボスシールは様々な分野で活用され、製品の価値を高めています。

プリントスでは、長年培ってきた技術力をもとに、樹脂銘板へのエンボス加工を専門に行っています。
プリントスは樹脂銘板のエンボス加工専門メーカーのため、シールのエンボス加工は承っておりませんが、エンボス加工の知見を広めるという目的で、このページではエンボスシールについてご紹介しています。

エンボスシールの特徴

エンボスシールは、紙やフィルムなどの素材にエンボス加工を施したシールです。
高級感や特別感を演出できるのが特徴で、以下のような効果があります。

  • 視覚的な効果

    デザインを立体的にすることで、見る人に強い印象を与えます。

  • 触覚的な効果

    凹凸があるため、触れることでも印象を残すことができます。

  • 高級感や特別感

    立体的な表現が、高級感や特別感を演出します。

  • 偽造防止の効果

    特殊な凹凸パターンは偽造が難しいため、商品の信頼性を高めます。

エンボスシールのメリット・デメリット

メリット

高級感、特別感を演出できる

ブランドイメージ向上に貢献できる

視覚的な訴求力が高い

触覚的な楽しさを提供できる

デメリット

製品の形状によっては加工が難しい場合がある

比較的コストが高い

デザインに制限がある場合がある

納期が長くなる場合がある

エンボスシール活用事例

一般的な平らなシールと比べて、高級感やオリジナリティが際立ち、視覚的なインパクトも大きいため、ラッピングやカードなど、さまざまな用途に利用されています。ここでは、その例をいくつかご紹介しています。

エンボスシール製作の流れ

  1. デザインの作成
    エンボス加工したいデザインを決めます。
    エンボスの高さや深さ、陰影などを考慮し、立体感を表現するデザインを作成します。
  2. 金型の製作
    作成したデザインデータを元に、エンボス加工用の金型を製作します。
  3. エンボス加工
    作成した金型とシールをプレス機で強く圧着し、シールに凹凸を形成します。
    エンボスの深さや形状は、加える圧力によって調整できます。
  4. 検査・検品
    仕上がりを目視で確認し、不良品がないか外観検査します。
    エンボスの深さや形状が設計通りになっているか、寸法を測定して確認します。
  5. 仕上げ
    エンボス加工された シート状のシールを、必要なサイズにカットします。
    シールに不良品がないか、再度検品します。
  6. 納品

エンボスシールデザインのポイント

エンボスシールは、その立体的な質感で製品に高級感や特別感を付与できる一方で、デザインにはいくつかのポイントがあります。以下に、主なポイント5つをまとめました。

シールエンボスに向いている素材

エンボス加工を作るために、シール台紙と呼ばれる部分に様々な素材が使われます。
立体的な模様を出すためには、ある程度の厚みと強度が必要になりますが、一般的に以下のような素材が用いられます。

エンボスシール導入時のポイント

エンボスシールは、その特徴的な質感と高い視覚的訴求力から、様々な分野で活用されています。
特にブランドイメージの向上や高級感を演出したい場合に効果を発揮します。

ただし、コストや納期、デザインの制限など、注意すべき点もあります。
エンボスシールを導入する際は、以下のポイントを検討しましょう。

まとめ

エンボスシールは、商品を特別な存在にするための強力なツールです。
ぜひ、エンボスシールで、あなたの商品をグレードアップさせてみませんか?

試作開発の悩み解決!樹脂型エンボス加工のスゴイ効果

樹脂型エンボス加工とは?

樹脂型エンボス加工は、樹脂製の金型を用いて、圧力によって材料の表面に凹凸模様を転写する加工技術です。

エンボス加工するには金属製の金型が主流ですが、近年では樹脂型を使ったエンボス加工が注目を集めています。
なぜ樹脂型が選ばれるのか? それは、樹脂型ならではのメリットがあるからです。

樹脂型だからできること

設計や試作開発の現場では、常に「もっと効率的に」「もっとスピーディーに」「もっとコストを抑えて」というプレッシャーと戦っているのではないでしょうか?

「新しいデザインを試したいけど、金型のコストが心配」
「試作品の修正が多いから、金型の作り直しが多くて大変」
「小ロット生産だから、金型のコストが割高になってしまう」
「納期が短くて、金型の製作が間に合わない」


こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください!
これらの課題、樹脂型エンボスならスマートに解決できるかもしれません。

操作シートにエンボス加工するメリット

エンボス加工は、立体的な凹凸を施すことで、視覚、触覚、そしてデザインの面で様々なメリットをもたらします。
操作シート(操作パネル)にエンボス加工を施すと、以下のようなメリットがあります。

視認性の向上
文字や記号をエンボス加工で浮き上がらせることで、視認性を格段に向上させることができます。

操作性の向上
ボタンを浮き上がらせることで、指先の感覚で位置を把握しやすくなり、操作性が向上します。
視覚に頼らずに情報を得られるため、手袋を着用した状態でも操作が容易になります。

安全性の向上
操作性が向上することで、誤操作を減らし、安全性を高めることができます。特に、危険を伴う機械を操作する際に重要となります。

デザイン性の向上
会社ロゴや模様をエンボス加工で表現することで、製品に高級感やオリジナリティを付加し、ブランドイメージを強化することができます。
また、遊園地などのレジャー施設に使われる操作シートにエンボス加工を施すことで、デザインに変化を加え、より遊び心ある操作シートを作ることもできます。

樹脂型を選ぶメリット

試作開発などの小ロット生産において、樹脂製のエンボス型は、金属製に比べて多くのメリットがあります。
製品開発の現場で注目されている理由として、以下の2点が挙げられます。

  • 大幅なコスト削減
    樹脂型は金属型に比べて、型代を最大90%削減できます。
    例えば、従来30万円かかっていた金型代が、わずか3万円で済むケースも!
    小ロット生産や試作品製作において、コストメリットは非常に大きくなります。そのため、初期費用を抑えたい、予算が限られているなどのプロジェクトにも、安心して挑戦できます。
  • 納期短縮
    樹脂型でエンボス加工した場合の製造期間は、なんと約2週間!
    金属型に比べて圧倒的に短く、試作開発のスピードアップに貢献します。

参考価格表

下記の価格表は、194×120mmサイズにエンボス加工した価格例です。
エンボス加工の価格は、サイズ、数量、加工内容、素材などによって異なります。

枚数ご注文11020304050
型代30,00030,00030,00030,00030,00030,000
製品代26,00036,00056,00066,00078,00086,000
合計金額56,00066,00086,00096,000108,000116,000

※価格はすべて税抜き

納期イメージ

通常2週間程度で納品可能ですが、お急ぎの場合はお気軽にご連絡ください。

稼働日
1~7日

8日

9・10日

11日

12・13日

14日
工程データ作成
樹脂型作製
シート印刷エンボス加工内外形カット検品梱包・出荷

エンボス加工の作製工程

プリントスでは、この樹脂型エンボス加工に必要なすべての工程をワンストップで提供しています。
デザイン、樹脂型作製、印刷、エンボス加工、仕上げ、納品まで、プリントスが責任を持って担当いたしますので、お気軽にご相談ください。

1.データ作成
エンボス加工のデザインをデジタルデータで作成します。
線の太さや深さ、形状などを細かく設定します。

2.樹脂型の作製
作成したデジタルデータをもとに、NC加工機を使って樹脂型を製作します。

3.材料の準備
エンボス加工を施す材料(フィルム)を準備します。
材料の厚さや材質によって、エンボス加工の仕上がりが変わるため、適切な材料を選ぶことが重要です。

4.エンボス加工
材料をエンボス加工機にセットし、樹脂型でプレスします。
圧のかけ方によってエンボスの仕上がりが異なるため、お客様の希望するエンボスになるよう、機械の設定を調整していきます。

5.仕上げ、検査
品質基準に基づいた目視検査や寸法測定などを行い、品質を確保します。

6.納品
完成した製品を梱包し、お客様に納品いたします。

樹脂型と金属型を比較

樹脂型

型代3万円~

納期2週間

1枚作製でも低コスト

金属型

型代10万円~

納期約1カ月~

1枚作製だと高コスト

樹脂型が適しているケース

ここでは、どういった場合に樹脂型が適しているのか、具体的な例を3つお伝えいたします。

1.試作品の製作やデザイン検証段階
修正が多い段階では、樹脂型は金型修正のコストと時間を大幅に削減できます。

2.小ロット生産
数百個程度の生産であれば、樹脂型の方がコストメリットが大きくなります。

3.短納期対応
納期が短いプロジェクトでは、樹脂型の短い製造期間が大きなメリットとなります。

活用事例

樹脂型エンボス加工は、様々な工業銘板において、機能性とデザイン性を両立させるために活用されています。
具体的な活用事例を、一覧でご紹介していきます。

  • 操作シート、操作パネル
    【ボタンやスイッチ

    立体的にすることで視認性と操作性を向上。
    表示の仕方やデザイン性
    文字や図柄を浮き上がらせることで、情報を読み取りやすくし、誤操作を防止します。
  • 製品の外装
    会社ロゴ
    ブランドイメージを強調し、製品に高級感を付加。
    表面加工
    滑り止めや装飾など、機能的な模様を施すことができます。
  • その他
    警告表示
    立体的にすることで注意喚起を強化し、安全性を向上させます。
    試作開発
    試作段階でエンボス加工を施すことで、最終製品に近い見た目や操作性を確認でき、設計の検証を効率的に行えます。

    このように、エンボス加工は工業銘板の様々な用途に活用できる、非常に汎用性の高い加工技術です。

データ作成のポイント

エンボス加工したいデザインデータを作成する際は、以下の3つのポイントにご注意ください。

線の太さ

加工箇所

デザインの複雑さ

線の太さ
文字が小さかったり、線が細すぎるなどデザインが複雑すぎる場合は、エンボス加工型がうまく作れなかったり、加工時に潰れてしまったりする可能性があります。ある程度の大きさ太さが必要です。

加工箇所
加工の安定性、仕上がりの美しさ、耐久性を保つため、エンボス加工を施す箇所は、製品の端からある程度離れている必要があります。

デザインの複雑さ
複雑すぎるデザインは、エンボス加工に適さない場合があります。シンプルなデザインの方が綺麗に仕上がります。

データの入稿方法

プリントスでは、お客様の大切なデータを入稿いただく方法として、以下の2つの方法をご用意しております。

1.お問い合わせフォームから
お問い合わせフォームに直接データを貼って、ご祖畏怖ください。ファイルサイズは8MBまで送信できます。
添付可能なファイルは下記となります。

.jpg

.gif

.bmp

.png

.pdf

.ai

.eps

.zip

.lzh

これ以外のファイルに関しては、「.zip」形式などで圧縮してご送信ください。

2.データ便で送る
8MB以上のデータは、データ便をご利用いただくと便利です。ダウンロードURLを、お問い合わせフォームに記入してご送付ください。

データ作成サービス

プリントスでは、データ作成サービスも行っております。
「このロゴをエンボス加工したいけどaiデータがない」などお困りの方は、お気軽にご相談ください。

サンプル希望の方

プリントスでは、エンボス加工のサンプルをお渡ししております。サンプルを確認することで、仕上がりイメージがつかみやすくなります。

ご希望の方は、下記のお問い合わせフォームの「お問い合わせ内容」に「エンボス加工サンプル希望」とご記入の上、お問い合わせください。

樹脂型のエンボスで未来を創造

いかがでしたでしょうか?樹脂型エンボス加工は、設計、試作開発の現場における強力なツールとなります。

コスト削減、納期短縮、デザイン性の向上など、製品の特性や用途に合わせて、適切なエンボス加工を設計することで、より高品質な製品を生み出すことができます。

小ロットに特化した樹脂型エンボス加工をご検討の方は、ぜひプリントスにご相談ください!
長年のノウハウと技術力で、お客様のご希望に最適なエンボス加工を実現いたします。

関連情報

エンボス加工品
エンボス加工とは?
エンボス加工するメリットとは?

企業情報

プリントス株式会社
〒491-0124 愛知県一宮市佐千原垣崎61
TEL:0586-52-5077 FAX:0586-52-5088
Mail:office@printos.co.jp

プリントスの会社概要はこちらをご覧ください。

よくある質問FAQ

Q.エンボス加工の価格は?
ご希望の加工内容やサイズ、数量によって価格は変わります。まずはお気軽にお問い合わせください。
Q.1枚からでも注文できますか?
はい、1枚の小ロットから承っております。
Q.エンボスに色を付けることはできますか?
はい。可能です。
当社は印刷会社のため、フィルムやシートに印刷を施すことができます。印刷した素材にエンボス加工することで、色付けを可能にします。
Q.納期はどれくらいですか?
通常、2週間程度で納品可能です。お急ぎの場合はご相談ください。
Q.最大何枚まで注文できますか?
1~100枚までを得意としておりますが、それ以上でもご対応できる場合がございます。一度、お気軽にお問い合わせください。
Q.サンプルはもらえますか?
はい!サンプル品は無料でお渡ししております。

ご希望のデザインでエンボス加工したサンプルをご希望の場合は、別途費用をいただく場合がございます。 詳しくは営業担当者にご相談ください。

エンボス加工と印刷で商品の魅力をアップ!

エンボス加工とは?

エンボス加工とは、紙やフィルムなどの素材に圧力をかけて、文字や線を浮き上がらせる加工のことです。浮き出し加工とも呼ばれています。

エンボス加工は、紙製品、布製品、革製品、プラスチック製品など、様々な素材に施すことができます。
身近な例では、名刺、ショップカード、封筒、パッケージ、壁紙、衣類、バッグ、財布など、多くの製品にエンボス加工が使用されています。

一般的にぺーパーアイテムにエンボス加工を施すことが多いですが、操作シートのボタン部分にエンボス加工を施すなど、工業的な使われ方もします。

エンボス加工の魅力

エンボス加工の魅力は、「素材に表情と奥行きを与えられる」点です。
素材に凹凸をつけることで、視覚的にも触覚的にも、豊かな表現を生み出すことができます。

デザイン性をアップさせる
エンボス加工で模様やロゴなどを浮き上がらせることで、高級感や特別感を演出したり、ブランドイメージを向上させることが可能です。

機能性の付加
見た目以外にも、素材の強度や耐久性を高める機能的な効果も期待することができます。
例えば、滑り止め加工や、水や汚れを弾く撥水加工として応用されたりします。

触感
エンボス加工で凹凸をつけることで、素材の触り心地が変化します。
布にエンボス加工を施すことで、肌触りが柔らかくなり、通気性が良くなることもあります。

このように、エンボス加工はデザイン性、機能性、触感など、商品にさらなる魅力を持たせることができる加工技術なんです。

エンボス加工とデボス加工

エンボス加工と似た加工技術に、デボス加工があります。型押しとも呼ばれています。
どちらも素材に凹凸を施す加工ですが、以下のような違いがあります。

  • エンボス加工:素材を 押し上げる ことで凸部を作る加工。
  • デボス加工:素材を 押し下げる ことで凹部を作る加工。

エンボス加工は文字を浮き上がらせるため、高級感を出したい時にピッタリです!
デボス加工は文字を彫り込むので、落ち着いた雰囲気を出したい時にオススメです。


2つの加工の特徴を理解し、用途やデザインによって使い分けることで、より良いモノづくりを可能にします。

エンボス加工と印刷の組み合わせ

エンボス加工は、単独で用いられるだけでなく、印刷と組み合わせることで、より豊かな表現を可能にします。
エンボス加工と印刷の組み合わせ方としては、以下のようなものがあります。

エンボス加工後に印刷する
エンボス加工で凹凸をつけた後に、上から印刷する方法です。エンボス加工によってインクが乗りにくい部分が生じるため、独特の風合いを出すことができます。

印刷後にエンボス加工する
印刷した後にエンボス加工を施す方法です。印刷したデザインをエンボス加工でさらに強調することができます。

エンボス加工と箔押しを組み合わせる
箔押しを組み合わせることで、さらに高級感を高めることができます。

表現方法が広がる!エンボス加工3つの種類

この章では、エンボス加工の中でも特に代表的な3つの種類をご紹介します。

空押しエンボス加工
インクや箔を使わず、凹凸のみを施す加工方法です。
素材本来の風合いを生かせるため、シンプルで上品な仕上がりになります。名刺やパッケージなどに多く用いられ、高級感を演出したい時におすすめです。

【メリット】
インクや箔を使用しないため、コストを抑えることができる。
シンプルなデザインで、素材の風合いを活かすことができる。
落ち着いた雰囲気を演出できる。
【デメリット】
色をつけることができないため、デザインの自由度が低くなります。
エンボスの凹凸が浅いと、視認性が低くなる可能性があります。

箔押しエンボス加工
箔押しエンボス加工は、エンボス加工と箔押し加工を組み合わせた工法です。
エンボス加工で凹凸を作った上から箔を転写し、メタリックな輝きをプラスします。
クリスマスカードや高級ブランドの製品パッケージなどに使用され、華やかでゴージャスな印象を与えることができます。
【メリット】
箔の輝きを加えることで、より高級感を演出できます。
デザインの自由度が高く、様々な表現が可能になります。

カラーエンボス加工
凹凸部分にインクを乗せることで、色鮮やかな表現を可能にする加工方法です。色の組み合わせによって、グラデーションなど多彩な表現が可能になります。
パッケージやポスター、ステッカーなどに利用され、目を引くデザインに仕上がります。
【メリット】
色を付けられるため、デザインの幅が広がります。
凹凸と色の組み合わせで、立体感をさらに強調することができます。
【デメリット】
インクの種類や色によって、耐光性や耐水性が低い場合があります。
複雑なデザインの場合、コストが高くなる可能性があります。

エンボスと印刷を組み合わせる際の注意点

エンボス加工を施す際には、注意しておきたい点がいくつかあります。

素材の選択
エンボス加工は、素材の種類や厚さによって仕上がりが大きく左右されます。
・紙の種類
一般的に、厚手の紙やコート紙はエンボス加工に適しています。逆に、薄すぎる紙や和紙のような繊維が粗い紙は、加工が難しく、綺麗に仕上がらない場合があります。
・紙の厚さ
厚すぎる紙は、圧力が伝わりにくく、凹凸が浅くなってしまうことがあります。また、薄すぎる紙は、破れたりシワになったりする可能性があります。
最適な素材を選ぶためには、事前に印刷会社に相談し、サンプルを作成してもらうのがおすすめです。

デザインの検討
エンボス加工する部分のデザインは、以下の点に注意する必要があります。
・線の太さ
細すぎる線や複雑な模様は、潰れてしまう可能性があります。エンボス加工を施す場合は、シンプルで太めの線で構成されたデザインが適しています。
・文字の大きさ
小さな文字は、エンボス加工によって読みにくくなってしまうことがあります。文字にエンボス加工を施す場合は、ある程度の大きさが必要です。

コストが高くなる
エンボス加工は、印刷のみを行う場合と比べて、コストが高くなります。
特に、エンボス加工のデザインが複雑であればあるほど、版の製作費用や加工費用が高くなります。そのため、シンプルなデザインの方が、コストを抑えることができます。
予算に合わせて、エンボス加工する範囲を決める必要があります。

印刷会社との連携
エンボス加工を施す場合は、紙のエンボス加工を専門とした印刷会社に連携することをおすすめします。
・事前の相談
素材の選択、デザインの検討、加工方法の選択など事前に相談し、アドバイスを受けるようにしましょう。
・サンプル作成
可能であれば、サンプルを作成してもらい、仕上がりのイメージを確認しましょう。
・データ入稿
印刷会社から指示された形式で、データを入稿する必要があります。

これらの注意点で困った時は、紙のエンボス加工を専門とした印刷会社に相談してみましょう。費用を抑える方法などを提案してくれるかもしれません。

エンボス加工に適している印刷物

エンボス加工は、紙に凹凸をつけることで立体感や高級感を演出できる加工のため、その特徴を活かせる印刷物に適しています。
具体的には、以下のようなものがあります。

名刺
名刺の会社ロゴや名前にエンボス加工を施すことで、高級感や特別感を演出でき、相手に強い印象を残すことができます。
特厚手の紙と組み合わせることで、さらに重厚感を与えることも可能です。

グリーティングカード
結婚式の招待状や、クリスマスカード、誕生日カードなど、特別なイベントに使用するペーパーアイテムに施すことで、より一層の特別感を演出することができます。
また、繊細な模様や文字をエンボス加工することで、上品で華やかな印象を与えることもできます。

パッケージ
化粧品、高級菓子、ジュエリーなどのパッケージにエンボス加工を施すことで、高級感やブランドイメージを高めることができます。

パンフレット
会社のパンフレットや、商品のカタログなどにエンボス加工を施すことで、読者に強い印象を残すことができます。
エンボス加工で重要な情報を強調することで、読み手の理解を深めることも期待できます。

証明書
賞状や卒業証書などにエンボス加工することで、権威や格式が高まります。

特殊印刷でつくる疑似エンボス加工とは?

特殊印刷で疑似エンボス加工を作ることもできます。
これは、印刷技術を使ってエンボスの質感を再現する技法のことです。
特殊なインクを厚く盛り上げてエンボス加工を再現していきます。

厚盛り印刷に使うインクは、通常のインクよりも粘度が高く、UV照射すると固まる性質を持っています。このUVインクをデザインに合わせて厚く盛り上げて印刷することで、立体感を表現します。特に、厚盛り印刷を用いた疑似エンボス加工は、点字印刷との相性がよいです。

点字印刷の製作工程を知りたい方は、下記をご覧ください。

点字印刷の製作工程

疑似エンボス加工で作る点字印刷

疑似エンボス加工の点字印刷は、以下のような活用例が考えられます。

名刺
会社名や氏名を点字で併記することで、視覚障害者の方にも情報を伝えられる名刺になります。
パンフレット
視覚障害者の方に向けたパンフレットも、簡単に作成することができます。
案内表示
展示会やイベント会場の案内表示に点字を併記することで、視覚障害者の方にも配慮したイベントを企画することができます。
商品パッケージ
商品名や使用方法を点字表示することで、アクセシビリティの高い印刷物を制作することができます。
さらに、UV印刷で色や光沢を加えることで、デザイン性も高めることも可能です。

今後、ますますインクジェット技術が進化していくことで、より精細な疑似エンボス加工や点字印刷が可能になることが期待されます。

点字印刷について、さらに詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
点字印刷について

まとめ

エンボス加工は、印刷物に立体感と高級感を与える、魅力的な加工技術です。

この記事では、エンボス加工の種類や印刷との組み合わせ、名刺などの印刷物への活用方法、デボス加工との違いなどを解説しました。

エンボス加工は、単なる装飾技術にとどまらず、点字印刷など、情報伝達においても重要な役割を担っています。
印刷とエンボス加工を組み合わせることで、視覚と触覚の両方に訴えかける、より豊かな表現が可能になります。

エンボス加工の種類や特徴を理解し、印刷物に効果的に取り入れることで、より印象的な表現を目指しましょう。

エンボス加工とは?

エンボス加工とは

エンボス加工は、特殊な型を用いて、紙、布、革、金属などの素材に凹凸を付けて、文字や絵柄などを浮き彫りにする加工技術です。
「浮き出し加工」とも呼ばれています。

平らな面に立体感を持たせることで、まるで彫刻のように、より深みのある表現が可能になります。

グリーティングカードやカレンダー等、様々な製品に使用されています。

エンボス加工の特徴

エンボス加工は、製品に以下のような魅力を与えます。

立体感
文字や模様が立体的に浮かび上がり、視覚的な情報の訴求力を高めます。

高級感
凹凸が作り出す独特の質感は、製品に高級感と品格を与え、特別な存在感を際立たせます。

触覚的な面白さ
実際に触れてみると、指先に伝わる凹凸が製品への興味を刺激し、記憶に残るような体験を提供します。

現代の消費者は、単に機能性だけでなく、デザイン性や触感など、五感で楽しめる商品を求めています。
エンボス加工は、製品に付加価値を与えることで、競合他社との差別化を図ることができます。

エンボス加工の歴史

エンボス加工は、古くから様々な形で人々の生活に溶け込んでいた技術です。
紙に文字や模様を浮き上がらせることで、より豊かな表現を可能にしたこの技術は、時代とともに進化し、現代の多様な製品に利用されています。

古代から中世】手作業による表現

紙幣の偽造防止
古代中国では、紙幣にエンボス加工のような模様を施し、偽造を防ぐ試みがされていました。
革製品の装飾
中世ヨーロッパでは、革製品に動物の模様や紋章をエンボス加工で施し、個性を表現しました。
本の装飾
手紙や本の表紙にエンボス加工し、豪華な装飾として用いられていました。

近代】機械化と産業革命

活版印刷の発展
活版印刷の普及により、エンボス加工がより手軽に行えるようになり、書籍や紙製品の装飾に広く利用されるようになりました。
産業革命による機械化
エンボス加工機が開発され、大量生産が可能になりました。

現代多様化する用途と技術革新

パッケージデザイン
商品のパッケージにエンボス加工を施し、高級感やブランドイメージを高める手法が定着しました。
カード業界
クレジットカードやIDカードなど、様々なカードにエンボス加工が利用され、偽造防止に貢献しています。
技術革新
3Dプリンターなどの新しい技術の導入により、データを基に、より複雑な形状のエンボス加工が可能になりました。

エンボス加工の種類

エンボス加工には、主に以下の種類があります。

片面エンボス:素材の片面にのみ凹凸を付ける方法
両面エンボス:素材の両面に凹凸を付ける方法

また、「空押し加工」「デボス加工」という加工方法もあります。
空押し加工は、インクや箔を使わずに、圧力だけで凹凸を付ける方法です。
デボス加工は、エンボス加工の対になる加工法で、エンボスが表面を浮き上がらせるのに対し、デボスは逆に凹ませることで立体感を出します。

エンボス加工とデボス加工を比較

「エンボス加工」「デボス加工」は、見た目が似ているため混同されがちですが、それぞれ特徴が違います。
そこで、両者の違いを簡潔な表にまとめました。

エンボス加工

素材を押し出して凸らせる

立体感を強調し華やかさを出す

立体的、華やか、高級感

カード、包装紙、革製品など

デボス加工

素材を押し込んで凹ませる

陰影を強調し深みを与える

深み、重厚感、落着き

革製品、紙製品など

デボス加工の特徴

凹みによる立体感
表面が凹んでいるため、触覚的な立体感があり、用紙に深みを与えます。

上品な印象
浮き出たエンボス加工に比べて、より落ち着いた印象を与えます。

陰影の表現
凹みによってできる影が、文字や模様に奥行きを与えます。

耐久性
一度加工すると、凹みが消えにくく耐久性が比較的高いです。

デボス加工の用途

  • 名刺:上質な紙に会社ロゴや名前をデボス加工することで、お客様の印象に残る高級感あふれる名刺を作ることができます。
  • 書籍のカバー:タイトルや著者名をデボス加工することで、デザインのアクセントになります。
  • 革製品:財布や手帳などに加工を施すことで、上品な仕上がりが得られます。
  • 包装紙:商品名やロゴをデボス加工することで、高級感を演出できます。

エンボス加工の仕組み

エンボス加工は、一般的に以下の方法で行われます。

1.データの作成
エンボス加工したい文字や模様のデザインデータを作成します。
2.型(版)の製作
データをもとに、文字や模様を凹凸にした型を製作します。
3.圧力をかける
素材と凸版を合わせて強い圧力をかけることで、素材に凸状の模様が押し出されます。
4.仕上げ
必要に応じて、金箔押しやニスなどの加工を施します。

エンボス加工のポイント

エンボス加工を効果的にデザインするためのポイントを、いくつかご紹介します。
デザイン段階で以下の点に注意すると、より効果的なエンボス加工を施すことが可能になります。

1.凹凸の高さ
凹凸の高さは、立体感や視覚効果に大きく影響します。凹凸が高いほど立体感が増しますが、素材によって再現可能な高さが違います。
★ポイント★
素材の厚みや特性を考慮し、適切な高さ設定を行いましょう。

2.素材の特性
紙、革、金属、プラスチックなど、素材によってエンボス加工の仕上がりが異なります。
★ポイント★
素材の硬さや厚み、表面の質感などを考慮したデザインを心掛けましょう。特に、薄い紙や柔らかい素材は、凹凸が潰れやすいため、注意が必要です。

3.デザインの複雑さ
複雑すぎるデザインは、エンボス加工するのが難しく、意図したように表現できない可能性があります。
★ポイント★
シンプルなデザイン方が、エンボス加工の効果を際立たせやすいです。
一般的に、デザインの最小サイズは0.3mm以上、が推奨されています。※ただし、素材によって推奨サイズが異なります。

4.線の細さ
細すぎる線は、エンボス加工するのが難しく、潰れてしまう場合があります。
★ポイント★
一般的に、線の太さは0.4pt以上が推奨されています。※ただし、素材によって推奨の太さは異なります。

5.テストサンプル
事前にテストサンプルを製作することで、仕上がりイメージや問題なく加工できるか確認することを、おすすめします。
★ポイント★
テストサンプルで色、形状、サイズ、凹凸具合などを確認し、必要があればデザインを修正しましょう。

6.専門業者への相談
エンボス加工の専門業者に相談することで、最適なデザインや加工方法のアドバイスを受けることができます。
★ポイント★
素材やデザイン、予算などについて、事前に業者に伝えておくことで、出来上がりのギャップを防ぎます。

これらのポイントを踏まえることで、より効果的なエンボス加工を製作しましょう。

こんなところにもエンボス加工が存在する

紙製品

  • 名刺:ロゴや文字を立体的に表現することで、ブランドイメージを向上させ、オリジナリティや高級感を演出します。
  • 招待状:繊細で細かい模様をエンボス加工することで、特別な日の招待状にふさわしい華やかさを与えます。また、上質な用紙を使用することで、より特別な印象になります。
  • 包装紙:プレゼントの包装紙にエンボス加工を施すことで、中身への期待感を高めます。
  • カバー:カバーにエンボス加工を施すことで、本の質感を高め、読者の手に馴染みやすくなります。

革製品

  • 財布:革の財布にロゴや模様を施すことで、独特の風合いと高級感を出し、長く愛用できるアイテムになります。
  • カバン:表面にエンボス加工することで、デザインのアクセントになり、個性を表現できます。

樹脂・プラスチック製品

  • 包装材:食品包装フィルム、化粧品容器などにエンボス加工することで、内容物の保護や開封性、デザイン性を向上させます。また、「プラ」などの素材表示にも役立ちます。
  • 機械の操作シート(操作パネル):ボタンの視認性向上など、作業の安全性に繋がります。
  • ビニール袋:凹凸を施すことで、袋の強度を高めたり、開けやすくしたりします。
  • ビニール手袋:手袋の内側に凹凸を付けることで、着脱しやすく、蒸れにくくなります。

金属製品

  • 美術工芸品:金属板に美術的な模様を施すなど、表現の幅を広げます。
  • 階段:金属製の階段の表面にエンボス加工を施すことで、滑り止め効果を発揮し、安全性を高めます。

布製品

  • :Tシャツにロゴをエンボス加工することで、デザイン性やオシャレ度を高めることができます。
  • インテリア:カーテンやソファに、立体的な模様やシワ加工を施し、高級感を演出します。

複合的な加工技術との組み合わせ

エンボス加工は、他の加工技術と組み合わせることで、より高度な表現や効果を出すことができます。その一覧を見ていきましょう。

エンボス加工 + 箔押し
エンボス加工で作った凹凸に箔を押し込むことで、立体感と輝きを同時に表現できます。高級感のある製品に適しています。

エンボス加工 + UV印刷
エンボス加工で作った凹凸にUV印刷で色を付けることで、立体感や奥行きを更に強調できるなど、デザインの幅を広げます。

エンボス加工 + ホットスタンプ
熱で溶ける箔を押し付けるホットスタンプと組み合わせることで、箔押しよりも柔らかな質感を出せます。

エンボス加工 + 切断
エンボス加工と切断を同時に行うことで、立体的な製品を作ることができます。

複合加工のメリット

デザインの自由度向上
様々な加工を組み合わせることで、より複雑で個性的なデザインを実現できます。

品の付加価値向上
複数の加工を施すことで、製品に高い付加価値を与えることができます。

機能性の向上
エンボス加工と他の加工を組み合わせることで、製品の機能性を向上させることも可能です。(例:エンボス加工で滑り止め効果を持たせるなど)

エンボス加工のメリットについて、さらに詳しく知りたい方は、下記のトピックをご覧ください。
エンボス加工するメリットとは?

複合加工の注意点

コストの増加
複数の加工を組み合わせることで、コストが高くなる可能性があります。

納期の長期化
複数の工程が必要となるため、納期が長くなる場合があります。

技術的な難易度
複数の加工を組み合わせるためには、高度な技術が必要となる場合があります。
そのため、エンボス加工を専門に行っている業者に依頼することを、おすすめします。

複合加工の活用事例

名刺
エンボス加工で会社ロゴや名前を立体的に表現し、箔押しで高級感を出す。

化粧品パッケージ
エンボス加工でブランドロゴを立体的に表現し、UV印刷で色をつける。 

お菓子のパッケージ
エンボス加工で模様を付けると、指で触っても楽しいパッケージを作ることができます。
さらに、ホログラムの箔押しで商品名を目立たせることで、消費者の購買意欲を高めます。

グリーティングカード
エンボス加工で立体的な模様を施し、さらにUVニスで部分的にツヤを出すことで、華やかなグリーティングカードを作ることができます。

まとめ

エンボス加工の基礎知識から、活用事例などを、幅広くご紹介してきました。
このページを検索してご覧いただいた皆様も、エンボス加工についてご理解いただけたでしょうか?

エンボス加工は、製品の価値を高めるための重要な技術です。立体感や質感を与えることで、製品の差別化を図ることができ、他の加工との組み合わせによって、さらに表現の幅が広がります。

エンボス加工で、あなたの製品に新たな価値を創造してみませんか?


当社では、操作シート(操作パネル)にエンボス加工を施しています。

操作シートのエンボス加工については、下記ページで詳しくご案内しています。ぜひご確認ください。
試作開発の悩み解決!樹脂型エンボス加工のスゴイ効果

操作シートへのエンボス加工について気になる方は、下記お問い合わせフォームよりご相談ください。
営業担当が丁寧に対応いたします。
また、エンボス加工サンプルのご請求も受付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
※サンプル製作は、お時間をいただく場合がございます。

お問い合わせフォームは24時間受付中です!

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エンボス加工ってなに?

エンボス加工は、紙や革などの素材に凹凸を付けて模様や文字を浮き上がらせる加工方法です。
高級感や特別感を演出できることから、名刺やショップカード、商品パッケージなど、様々な用途で利用されています。
また、工業分野になると、機械の操作シート(操作パネル)にもエンボス加工が施されています。

この記事では、エンボス加工をオリジナルでオーダーする方法に加え、エンボッサーを使ったエンボス加工の方法もご紹介します。

実は身近な存在なエンボス加工

エンボス加工は、私たちの身の回りで活躍しています。
例えば、名刺の会社名やロゴにエンボス加工を施すことで、企業イメージを高めることができます。

また、個人的な利用では、グリーティングカードやプレゼントにオリジナルのマークなどをエンボス加工することで、個性的で特別なアイテムを作ることができます。

オーダーメイドが選ばれる理由

デザインの自由度が高い
自社のロゴや製品イメージに合わせて、自由にデザインできるため、オリジナル性が高まります。
文字の大きさ、線の太さ、凹凸の深さなど、細かな部分まで調整が可能です。

視認性の向上と誤操作防止
操作ボタンや警告表示をエンボス加工することで、視認性が向上し、暗い場所やグローブを着用している状態でも確実に操作できます。
誤操作のリスクを減らし、作業効率の向上や安全性の確保に繋がります。

耐久性の向上
エンボス加工は、印刷された文字や図柄よりも耐久性が高く、擦れや汚れにも強いため、長期間にわたって鮮明な表示を維持できます。

高級感を演出
エンボス加工は、製品に高級感を与え、ブランドイメージ向上に貢献します。
特に、精密機器や産業機械など、高品質な製品に使用することで、その価値を高めることができます。

業者選びのポイント

エンボス加工を依頼する業者選びは、製品の品質に直結するため、慎重に行う必要があります。
それでは、業者を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。

実績
エンボス加工の実績が豊富か、似たような製品の加工実績があるかなどを確認しましょう。

技術力
実績同様、希望するデザインが作れるか確認しましょう。

対応力
小ロットから大ロットまで対応可能か、希望納期に間に合うか確認しましょう。

価格
複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

アフターサービス
納品後のトラブルにも、すぐに対応してくれるか確認しましょう。

オーダーの流れ

1.相談・ヒアリング
加工したい素材、数量、納期など、ご要望を詳しくヒアリング。

2.デザイン作成
操作シートに表示する文字や図柄を、CADソフトなどで正確に作成します。
必要な情報(材質、サイズ、数量など)を明確にしておきましょう。
また、解像度が低かったり、文字が小さいと、エンボス加工が上手くできない場合があるため、下記点に注意して作成しましょう。

 ・高解像度
 ・文字は大きく
 ・デザインはシンプルに


3.見積もり
デザインデータに基づいて、費用や納期の見積もりを出します。
素材の種類、加工の複雑さ、数量などによって費用は変動します。

4.サンプル製作

実物のサンプルを製作すると、細部まで確認することができます。必要に応じて、修正を重ねることも可能です。

5.製品の製造
サンプルを確認し、問題なければ製品の製造に入ります。
納期は、デザインの複雑さや数量によって異なります。

6.仕上、検査
製品が完成したら検品を行い、不備がないかを確認します。

7.納品
完成品をお客様にご納品します。

エンボス加工の製作手順

1.素材を選ぶ
エンボス加工を施す素材を選びます。
紙、金属、革、プラスチックなど、様々な素材にエンボス加工を施すことが可能です。素材の持つ特性によって、仕上がりや耐久性が異なります。

2.デザインを検討する
エンボス加工で表現したいデザインを決めます。
ロゴマーク、模様、文字、イラストなど、様々なデザインをエンボス加工で表現できます。デザインの細かさや複雑さによって、版の製作難易度が変わってきます。

3.版(型)の設計、製作
エンボス加工のデザインに合わせて、版を設計、製作します。版は、凸版と凹版の2種類があります。
版は、金属や樹脂などの素材で作られることが多く、耐久性やコストなどを考慮して選択します。
版の製作は、専門の製版業者に依頼するのが一般的です。

4.エンボス加工を施す
素材と版をエンボス加工機にセットし、圧力を加えてエンボス加工を施します。
圧力や加工時間などは、デザインによって調整します。

5.仕上げ
エンボス加工後、必要に応じてバリ取りなどの仕上げを行います。

個人でエンボスできるエンボッサーとは?

ここまで、エンボス加工を業者に依頼する場合のポイントをご紹介しました。
しかし、業者に依頼する以外にも、エンボス加工を行う方法があります。

それが、エンボッサーを使う方法です。

エンボッサーとは、紙などに凹凸をつけて模様や文字を浮き上がらせる道具のことです。
「型押しスタンプ」とも呼ばれています。
エンボッサーを使えば、会社やお店のロゴ、個人のイニシャルなどを、自分で簡単に刻印することができます。

エンボッサーの種類

手動式エンボッサー
レバーを握ることで圧力をかけるタイプ
手軽にエンボス加工ができます。コンパクトで持ち運びにも便利なため、個人利用におすすめです。

電動式エンボッサー
ボタン操作で自動的に圧力をかけるタイプ
耐久性が高く、大量の加工にも対応できるため、ビジネス利用におすすめです。

エンボッサーの魅力

業者に依頼すると、高品質なエンボス加工を施せるというメリットがありますが、コストや納期がかかる場合もあります。もし、手軽にエンボス加工を試してみたい場合は、エンボッサーという選択肢もおすすめです。

比較的低コストで手軽
エンボッサーは、比較的安価で入手しやすく、特別な技術や知識がなくても、簡単にエンボス加工を施すことができます。

自由度が高い
デザインや素材、エンボス加工する箇所などを、自分で自由に決められます。
アイデア次第で、様々な表現を楽しむことができます。

オリジナリティ
市販のエンボッサーではなく、オリジナルのエンボッサーを作ることも可能です。
オリジナルのエンボッサーを作ることで、世界に一つだけのエンボスを施すことができます。

自宅でできるエンボス加工

オリジナルエンボッサーは、専門業者に依頼して作製することができます。
デザインデータやサイズ、素材などを指定して注文しましょう。

さらに、エンボッサーを使わず、自宅にあるもので簡単にエンボス加工を施す方法もあります。
詳しいやり方については、下記トピックでご紹介しています。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

エンボス加工してみよう!

スタンプやシーリングスタンプとの違い

エンボッサーは、紙に凹凸を付けることで立体的な模様を刻印するのに対し、スタンプはインクを使って紙に模様を付けます。エンボッサーを使うとデザインが立体的になるため、スタンプよりも高級感ある仕上がりになります。

また、 溶かした シーリングワックス に専用の スタンプ を押し付けて、模様を作るシーリングスタンプもあります。シーリングスタンプは、 封蝋 とも呼ばれ、古くから手紙の封印や重要書類の認証などに用いられてきました。

エンボッサー、スタンプ、シーリングスタンプは、それぞれ異なる特徴を持つ道具です。用途に合わせて使い分けることで、より効果的に表現することができます。

エンボッサーのおすすめの活用事例

ビジネスシーン
会社案内、封筒、名刺、シール、書類などに、会社名やロゴマークを刻印することで、オリジナリティと高級感を演出できます。

ショップ
ショップカードや商品タグにロゴや店名を入れて、ブランドイメージを強化。

個人利用
手紙やグリーティングカードなどに、オリジナルのマークやイニシャルを施すことができます。

ギフト
プレゼントにエンボス加工を施すことで、さらに特別な贈り物であることを伝えられます。

まとめ

この記事では、オリジナルでエンボス加工をする方法を、業者に依頼する場合とエンボッサーを使う場合の2つに分けて解説しました。

エンボス加工は、オリジナルのグッズやアイテムを作製するのに最適な方法です。
ぜひこの記事を参考に、ご自身に合った方法でエンボス加工を楽しみましょう。

また、エンボス加工は紙製品だけでなく、操作シート(操作パネル)のようなフィルムに施すこともできます。
下記の関連トピックでは、操作シートへエンボス加工を施す際のデータ作成ポイントやご注文の流れなどを、詳しく解説しています。
操作シートのエンボス加工についてご興味のある方は、ぜひご覧ください。

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