エンボス加工とは?

エンボス加工とは

エンボス加工の特徴

エンボス加工は、製品に以下のような魅力を与えます。

  • 立体感
    平坦な表面に凹凸ができ、立体感が生まれます。文字や模様が立体的に浮かび上がることで、視覚的な情報の訴求力を高めます。
  • 高級感
    凹凸が作り出す独特の質感は、商品にや特別感を演出できます。
  • 手触り
    視覚だけでなく、触覚にも訴えかけることが可能です。指で触れると凹凸を感じ取ることができ、触覚的な面白さを提供します。

エンボス加工の歴史

エンボス加工は、古くから様々な形で人々の生活に溶け込んでいた技術です。紙に文字や模様を浮き上がらせることで、より豊かな表現を可能にしたこの技術は、時代とともに進化し、現代の多様な製品に利用されています。

古代から中世~手作業による表現~

  • 紙幣の偽造防止:古代中国では、紙幣にエンボス加工のような模様を施し、偽造を防ぐ試みがされていました。
  • 革製品の装飾:中世ヨーロッパでは、革製品に動物の模様や紋章をエンボス加工で施し、個性を表現しました。
  • 本の装飾:手紙や本の表紙にエンボスし、豪華な装飾として用いられていました。

近代~機械化と産業革命~

  • 活版印刷の発展:活版印刷の普及により、エンボス加工がより手軽に行えるようになったことで、書籍や紙製品の装飾に広く利用されるようになりました。
  • 産業革命による機械化:エンボス加工機が開発され、大規模な生産が可能になりました。
  • パッケージデザイン:商品のパッケージにエンボス加工を施し、高級感やブランドイメージを高める手法が定着しました。
  • カード業界:クレジットカードやIDカードなど、様々なカードにエンボス加工が利用されています。
  • 技術革新:3Dプリンターなど、新しい技術の導入により、より複雑な形状のエンボス加工が可能になりました。

エンボス加工の仕組み

エンボス加工は、一般的に以下の方法で行われます。

  1. 型の作成
  2. 圧力をかける
  3. 仕上げ

初めに、加工したい文字や模様を凹凸にした型を作成します。
次に、素材と凸版を合わせて、強い圧力をかけることで、素材に凸状の模様が押されます。
必要に応じて、金箔押しやニスなどの加工を施して完成です。

エンボス加工の種類

エンボス加工には、主に以下の2種類があります。

片面エンボス両面エンボス
素材の片面に凹凸を付ける方法素材の両面に凹凸を付ける方法

また、エンボス加工の対になる加工法として「デボス加工」があります。
加工方法はエンボス加工に似ていますが、エンボスが表面を浮き上がらせるのに対し、デボスは逆に凹ませることで立体感を出す点です。

デボス加工の特徴

  • 立体感
    表面が凹んでいるため、触覚的な立体感があり、高級感や深みを与えます。
  • 上品な印象
    浮き出たエンボス加工に比べて、より落ち着いた印象を与えます。
  • 陰影の表現
    凹みによってできる影が、文字や模様に奥行きを与えます。
  • 耐久性
    一度加工すると、凹みが消えにくく耐久性が高いです。

デボス加工の用途

  • 名刺:会社ロゴや名前をデボス加工することで、高級感とオリジナリティを出せます。
  • 書籍のカバー:タイトルや著者名をデボス加工することで、デザインのアクセントになります。
  • 革製品:財布や手帳などに加工を施すことで、上品な仕上がりが得られます。
  • 包装紙:商品名やロゴをデボス加工することで、高級感を演出できます。

2つの加工を比較

「エンボス加工」と「デボス加工」は、見た目が似ているため混同されがちですが、それぞれ特徴が違います。
そこで、両者の違いを簡潔な表にまとめました。

エンボス加工

素材を押し出して凸らせる

立体感を強調し華やかさを出す

立体的・華やか・高級感

カード・包装紙・革製品など

デボス加工

素材を押し込んで凹ませる

陰影を強調し深みを与える

深み・重厚感・落着き

革製品・紙製品など

こんなとこにもエンボス加工

紙製品】

  • 名刺:ロゴや文字を立体的に表現することで、ブランドイメージを向上させ、高級感を演出します。
  • 招待状:繊細で細かい模様をエンボス加工することで、特別な日の招待状にふさわしい華やかさを与えます。
  • 包装紙:プレゼントの包装紙にエンボス加工を施すことで、中身への期待感を高めます。
  • 書籍カバー:カバーにエンボス加工を施すことで、本の質感を高め、読者の手に馴染みやすくなります。

皮革製品

  • 財布:エンボス加工を施すことで、独特の風合いと高級感を出し、長く愛用できるアイテムになります。
  • カバン:表面にエンボス加工を施すことで、デザインのアクセントになり、個性を表現できます。

その他

  • プラスチック製品:滑り止めの効果やデザイン性を高めることができます。
  • 金属製品:表面に立体感を持たせ、高級感を演出できます。
  • 食品包装:商品の魅力を視覚的にアピールする他、「プラ」などの素材表示にも役立ちます。
  • 機械の操作シート:ボタンの視認性向上など、作業性の安全に繋がります。

複合的な加工技術との組み合わせ

エンボス加工は、他の加工技術と組み合わせることで、より高度な表現や効果を出すことができます。その一覧を見ていきましょう。

エンボス加工 + 箔押し

 エンボス加工で作った凹凸に箔を押し込むことで、立体感と輝きを同時に表現できます。高級感のある製品に適しています。

エンボス加工 + UV印刷

 エンボス加工で作った凹凸にUV印刷で色を付け、デザインの幅を広げます。

エンボス加工 + ホットスタンプ

 熱で溶ける箔を押し付けるホットスタンプと組み合わせることで、箔押しよりも柔らかな質感を出せます。

複合加工のメリット

  • デザインの自由度向上
    様々な加工を組み合わせることで、より複雑で個性的なデザインを実現できます。
  • 製品の付加価値向上
    複数の加工を施すことで、製品に高い付加価値を与えることができます。
  • 機能性の向上
    エンボス加工と他の加工を組み合わせることで、製品の機能性を向上させることも可能です。(例:エンボス加工で滑り止め効果を持たせる)

複合加工の注意点

  • コストの増加
    複数の加工を組み合わせることで、コストが上昇する可能性があります。
  • 納期の長期化
    複数の工程が必要となるため、納期が長くなる場合があります。
  • 技術的な難易度
    複数の加工を組み合わせるためには、高度な技術が必要となる。

複合加工の事例

  • 名刺:エンボス加工でロゴを立体的に表現し、箔押しで高級感を出す。
  • 化粧品パッケージ:エンボス加工でブランドロゴを立体的に表現し、UV印刷で色をつける。
  • 革製品:エンボス加工で模様を付け、ホットスタンプで箔を押し込む。

まとめ

エンボス加工は、製品の価値を高めるための重要な技術です。立体感や質感を与えることで、製品の差別化を図ることができます。また、他の加工との組み合わせによって、さらに表現の幅が広がります。

エンボス加工するメリットとは?

エンボス加工とは?

エンボス加工とは紙や金属、プラスチックなどの素材に、凹凸を付けて文字や模様を立体的に浮き出させる加工技術のことです。この加工技術は、工業銘板をはじめ色々な製品に活用され、多くのメリットをもたらしています。

また、凸面を付ける加工をエンボス加工、凹面を付ける加工をデボス加工と呼ぶこともあります。

デボス加工

エンボス加工同様、文字やボタンなどを凹ませる加工技術のことです。エンボス加工と対照的で、エンボス加工が素材を押し出して凸状にするのに対し、デボス加工は素材を押し込んで凹状にします。

エンボス加工とデボス加工について、詳しく解説している情報はこちらをご覧ください。

エンボス加工のメリット

エンボス加工は工業銘板をはじめ、さまざまな種類の製品に使用されています。ここでは、工業銘板とその他の製品でエンボス加工を施すメリットについて、併せてご紹介していきます。

工業銘板の場合

  • 操作性の向上
    エンボス加工による凹凸は、操作ボタンの形状や位置をより明確にし、操作性を向上させることができます。また、誤操作を防止し、事故のリスクを低減します。
  • 安全性の向上
    緊急停止ボタンなどの重要な操作ボタンを、エンボス加工で強調することで、迅速な対応を促し、安全性を向上させます。
  • 高級感の演出
    会社のロゴをエンボス加工して浮きだたせることで、高級感を与え製品への印象をより強く残すことができます。
  • デザイン性の向上
    模様などに凹凸をつけることで視覚的なアクセントとなり、銘板のデザイン性を高めることができます。

その他の製品の場合

  • デザイン性の向上
    木目や革など、自然素材の風合いを再現できます。
  • 機能性の向上
    例えば、キッチンペーパーに凹凸を施すことによって、水分をしっかり吸収できるようになります。また、手になじみやすく、破れにくくなります。
    また、床材や階段などにエンボス加工を用いることで、滑り止め効果を与えることもできます。
  • 耐久性の向上
    エンボス加工によって表面に凹凸をつけることで、傷や摩耗に強くなり、耐久性を向上させることができます。
  • 触覚的な楽しさ
    視覚だけでなく触覚にも訴えかけることで、五感を刺激し、製品への興味関心をさらに高める効果が期待できます。

デメリット

エンボス加工は工業銘板などに多くのメリットをもたらしますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。
より効果的にエンボス加工を利用するためには、いくつかのデメリットや注意する点を理解しておくことが大切です。

1.コスト

  • 型代:エンボス加工には、専用の型が必要となります。特に、金属型は高価なため、初期費用が大きくなる傾向があります。また、材質やサイズ、デザインの複雑さによって金型費用は大きく変動します。
  • 加工費用:エンボス加工は、一般的な印刷に比べて加工費用が高くなる傾向があります。特に、小ロット生産の場合、1枚あたりの単価が高くなる可能性があります。

2.納期

  • 金型の製作期間:一般的に、金属型の製作期間は1ヶ月~3ヶ月程度の時間がかかります。特に、サイズが大きかったり、複雑なデザインを希望する場合は、さらに製作期間が長くなる傾向があります。
    工業銘板の場合、必要な情報やデザインが確定してから、金型製作、試作品製作、量産という流れになるため、納期に余裕を持つ必要があります。

3.デザインの制限

  • 細かさ:複雑なロゴや細かい文字は、エンボス加工で再現することが難しい可能性が高く、デザインの簡略化や線の太さ調整などが必要となることがあります。
  • 深さ:素材の厚みによっては、希望する高さのエンボスを施すことが難しい場合があります。

デメリットを軽減するには?

1.樹脂型
金属型に比べて安価で短納期で製作できる樹脂型を検討する。

2.デザインの工夫
エンボス加工に適したデザインを採用する。

3.加工業者に相談する
エンボス加工を行っている業者に相談し、最適な加工方法や素材を検討する。


工業銘板にエンボス加工を施す際は、これらのデメリットを理解した上で、メリットとデメリットを比較検討し、導入を判断することが重要です。

樹脂型のメリット

エンボス加工は、製品に付加価値を与える有効な方法ですが、従来の金属型を用いる場合は、高額な初期費用が必要という点が課題となっていました。
特に、小ロット生産では、コスト面から導入を断念するケースも少なくありませんでした。

そこで、小ロット生産におすすめなのが、樹脂型を使ったエンボス加工です!
樹脂型なら、小ロット生産で発生するお悩みを一気に解決できます。

  • 低コスト化:金属型に比べて初期費用が大幅に抑えられるため、試作開発や小ロット生産に適しています。
  • 短納期:金属型に比べて金型作製の時間を短縮できるため、納期2週間でエンボス加工が可能です。
  • 小ロット生産に最適:金型が低コストで作成できることから、小ロット生産に活用しても、予算内に納めることができます。

樹脂型の活用方法

樹脂型を使ったエンボス加工は、従来の金属型に比べてコストや納期の面で大きなメリットがあり、試作品製作や多品種少量生産などにも、柔軟に対応できるようになりました。

樹脂型を用いることで、これまで導入を諦めていた分野でも、エンボス加工を導入できるハードルを下げます。

  • 試作品にエンボス加工を施して、デザインや機能性を検証したい場合
  • 多様なデザインの製品を少量ずつ生産したい場合
  • 短納期でエンボス加工製品を納品したい場合

さらに詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

まとめ

この記事では、工業銘板をはじめ色々な製品に活用されているエンボス加工のメリット・デメリット、そして樹脂型についてご紹介しました。

エンボス加工は、製品に新たな価値を与えるだけでなく、視認性を上げて誤操作を防いだり、ブランドイメージの向上にもつながる強力なツールです。
製品にエンボス加工を取り入れることで、他社との差別化を図ってみませんか?

小ロットエンボス加工や樹脂型について、ぜひ一度ご相談ください!

エンボス加工してみよう!

エンボス加工にチャレンジ

今回は、エンボス加工のことをより深く知るために、自分でできるエンボス加工にトライしてみようと思います!

簡単にエンボスを自作する方法

エンボス加工は、紙や布に凹凸をつけて立体感を与える加工方法です。
近年では、手作りのアイテムにエンボス加工を施して、ワンランク上の作品に仕上げる人が増えています。

しかし、エンボス加工と聞くと、専用の機械が必要と思っていませんか?

実は、自宅にある道具を使って、自分で簡単にエンボス加工をすることができるんです!
細かい模様から太字の文字まで、自由なデザインで作ってみましょう。
この記事では、初心者でも簡単にできるエンボス加工の作り方をまとめてご紹介しています。

準備するもの

エンボスしたい紙

型を作るための厚紙

つまようじや竹串

カッターナイフ

マスキングテープ

トレース台 (なくてもOK)

エンボスの作り方紹介

1.型を作る

厚紙にエンボス加工したいデザインを手描きまたは、印刷します。
スタンプや型抜きを使うと、簡単に様々な種類のデザインを作成することができます。

デザインをカッターで切り抜きます。
細かいデザインはカッターで切るのが大変なので、比較的簡単なデザインがおすすめです。

2.型をセットする

エンボス加工したい紙の上に、先ほど作った型をセットします。
背面から光が出るトレース台などがあると、位置を調節しやすいです。ない場合は、ガラス窓に透かして位置を決めましょう。今回は、窓ガラスを使ってみました。

位置が決まったら、マスキングテープで紙に型を固定すると、より作業がやりやすくなります。

3.エンボス加工を施す

マスキングテープで固定した型の面を下にして、窓ガラスに透かします。つまようじや竹串の先を使って、型をなぞります。力加減を調整しながら、しっかりと凹凸をつけます。

★POINT!★
文字や細かい模様の場合は、少しずつゆっくり丁寧に作業することが大切です。あまり力を入れると、つまようじや竹串が折れてしまうため、力を入れすぎないように注意してください。

POINT★
つまようじや竹串以外にも、エンボスペンやドットペンなどの専用の道具があります。
これらの道具を利用すると、よりきれいで細かい模様をつけることができます。

4.完成!

自宅にある道具で、初心者でも簡単にエンボス加工することができました!

エンボスづくりに役立つアイテム

エンボス加工をもっと楽しみたいあなたへ。様々な道具とその特徴をご紹介します。
ご購入する際の参考にしてみてください。

エンボスのポイント

エンボス加工を初めて作る方でも、このポイントを押さえれば、きれいで美しい作品に仕上がります。

  1. 簡単なデザインから始めよう
    複雑なデザインは難しいため、シンプルな線や模様からスタートするのがおすすめです。
    慣れてきたら、少しずつデザインの幅を広げていきましょう。
  2. 力加減が大切!
    強く押しすぎると紙が破れてしまったり、逆に弱すぎると模様が浅くなってしまいます。
    つまようじや竹串を持つ手をリラックスさせ、優しくなぞるように心がけましょう。
  3. 紙選びも重要です
    エンボス加工には、少し厚みのある紙や、エンボス専用の紙を使うと、よりきれいに仕上がります。薄い紙だと破れてしまう可能性があるので注意しましょう。
  4. 型をしっかり固定しよう
    型が動いてしまうと、せっかく作った模様が歪んでしまいます。
    マスキングテープなどでしっかりと固定してから作業を始めましょう。
  5. 丁寧に作業すること
    焦らず、一つ一つの作業を丁寧に進めることが大切です。特に、細かい部分の作業は、根気強く取り組みましょう。

おすすめの使い方

こんな使い方もおすすめです!
エンボス加工をマスターして、手作り作品をさらにグレードアップさせましょう!

ブックカバー

メッセージカード

コースター

結婚式の招待状や席次表

手帳やノートの表紙

スクラップブックの表紙

ラッピングペーパー

オリジナルのステッカー

まとめ

いかがでしたでしょうか?
自宅にある道具で、こんなに手軽にエンボス加工できるんです!
エンボス加工は、手作りの作品にワンランク上の質感をプラスしてくれる、とても楽しい技法です。
今回は、白色の紙を使いましたが、色紙などにエンボス加工しても、かわいいです♪

InstagramなどのSNSで「#エンボス」と検索すると、他の人がエンボス加工の作品を投稿しているので、そこからアイディアを膨らますこともできます。また、「エンボス 海外」で検索すると、日本のサイトにはないような、珍しい道具や素材が見つかるかもしれません。

ぜひ、色々な素材や道具でエンボス加工を試してみて、手作りの世界を広げてください。
エンボス加工で、あなたの手作り作品がもっと素敵になりますように!

金属へのエンボス加工技術をご紹介!

金属のエンボス加工とは?

金属のエンボス加工は、金属(鉄、ステンレス、アルミ等)の表面に凹凸や模様をつける加工技術のことです。まるでスタンプを押すように、金属板に型を押し当てて、美しい模様や立体感を出します。

身近なものだと、車のナンバープレートなどがエンボス加工を用いて作られています。

金属エンボス加工の特徴

  • 多様な表現が可能
    深い彫り込みや複雑な模様をつけることで、さまざまな表現が可能です。
  • 耐久性が高い
    金属に直接加工するため、耐久性が高く、長期間美しい状態を保てます。

なぜ金属にエンボス加工するの?

  • デザイン性の向上
    単なる平らな金属板よりも、立体感があり、高級感が増します。
    複雑な模様をつけることで、オリジナリティあふれるデザインが実現できます。
  • 機能性の向上
    表面に凹凸をつけることで、滑りにくくしたり、摩擦を増やしたりすることができます。
    例えば、スマートフォンケースにエンボス加工を施すことで、手が滑って落としてしまうのを防ぐことができます。
  • 製品の差別化
    他にはない独特なデザインや質感を与えることで、製品の価値を高めることができます。

メリット

紙のエンボス加工は、主に視覚的な効果や触感による訴求力の向上に焦点を当てたものが多いですが、金属エンボス加工は、耐久性、機能性、構造的な強度といった、より機能的な側面でのメリットが大きい点が特徴です。

【耐久性・耐摩耗性の向上

  • 耐久性・耐摩耗性が高いため、長期間にわたって凹凸を維持できる。

【機能性の付加

  • 凹凸の突起をつけることで、滑り止め効果が得られます。
  • 表面積を増やすことで、熱伝導率を高め、放熱や冷却効果を向上させることができます。
  • 凹凸が音を吸収し、遮音性を高める効果が期待できます。

【構造的な強度の向上

  • エンボス加工でリブ構造を形成することで、製品の剛性を高め、変形を抑制できます。
  • 薄い金属板にエンボス加工を施すことで、局部的な応力集中を緩和し、強度を補強できます。

デメリット

金属エンボス加工は、製品の魅力を高める効果的な方法ですが、導入する際にはいくつかの注意点が必要です。

【コスト

  • 金属加工用の金型は、一般的に紙用よりも高価で、複雑な形状の金型ほど型代が高くなります。
  • 金属の加工は、紙に比べて力が必要なため、加工費用も高くなる傾向があります。

加工の難しさ

  • 金属の種類や硬度によって加工性が異なり、最適な加工条件を設定する必要があります。
  • 厚みや形状によっては加工できない場合があり、形状の制限があります。
  • 金属の熱膨張や加工時の変形などを考慮する必要があり、高い寸法精度を要求される場合は、より高度な技術が必要となります。

【表面処理

  • エンボス加工後の金属表面は、酸化しやすい状態になっているため、防錆処理などの追加工が必要になる場合があります。
  • エンボス加工後に塗装を行う場合、凹凸部分への塗料の密着性が低下する可能性があります。

【環境への影響

  • 金型の製作や加工過程で、金属屑や切削屑などの廃棄物が発生します。
  • 金属加工には、紙に比べて多くのエネルギーが必要になります。

使用事例をご紹介

金属エンボス加工は、その高いデザイン性と機能性から、幅広い分野で活用されています。
以下に、具体的な事例一覧をご紹介いたします。

  • 自動車の内装部品:ダッシュボード、ドアパネルなど、内装部品にエンボス加工を施し、高級感や滑り止め効果を高めることで、運転時の快適性を向上させます。
  • 自動車の外装部品:グリルやホイールにエンボス加工することで、デザインのアクセントとなり、スポーティな印象を与えます。
  • 冷蔵庫:ドアパネルにエンボス加工を施すことで、指紋が目立ちにくくなり、常に清潔な状態を保つことができます。
  • 外壁パネル:建物の外観に深みを与え、高級感を演出します。
  • 内装材:空間の雰囲気をガラリと変え、個性的な空間を創出できます。
  • 装飾品:アクセサリーやジュエリーなど、装飾品にエンボス加工を施すことで、独特の質感と光沢を生み出します。
  • 工業製品:機械部品や工具など、機能性とデザイン性を両立させるために、エンボス加工が利用されます。

金属加工の種類

金属加工は、金属を様々な形や性質に変えるための技術です。
大きく分けると「形を変える加工」と「性質を変える加工」の2種類あります。

形を変える加工

金属の形状を、欲しい形に変える加工です。

  • 除去加工:素材の不要な部分を削り取り、目的の形状にします。
  • 切削加工:旋盤、フライス盤などの機械を使って、金属を削り出します。
  • 研磨加工:表面を滑らかにする加工です。
  • 付加加工:材料を付け加えて目的の形状に仕上げる加工です。
  • 溶  接:熱や圧力を加えて金属を接合する加工です。

性質を変える加工

金属の硬さ、錆びにくさ、表面の光沢など、金属の性質を変える加工です。

  • 熱 処 理 :金属を加熱・冷却することで、硬さや強度を変化させる加工です。
  • 表面処理:金属の表面に処理を施すことで、耐食性や外観を向上させる加工です。

使用する道具

 

金型:凹凸や模様を金属の板に転写するための型です。

プレス機:金型を金属板に押し付けるための機械です。

金型の製作工程

金型を製作する工程は、主に5つに分かれます。

  1. 設計デザイン:加工したい模様を設計し、金型の設計図を作成します。
  2. 金型製作:設計図に基づいて、金属製の金型を作ります。
  3. 加工準備:金属板と金型をプレス機にセットします。
  4. プレス加工:金型で金属板を押し、凹凸を付けます。
  5. 仕上げ:バリ取りや表面処理などを行い、製品を完成させます。

金型の材質一覧

金属エンボス加工における金型の材質は、加工対象の金属の種類、形状の複雑さ、必要な加工精度、そして耐久性など、様々な要素を考慮して選択されます。

【工具鋼
特徴:高硬度、耐摩耗性、耐熱性に優れており、汎用性が高いです。
用途:シンプルな形状のエンボス加工、高精度な加工に適しています。

【合金鋼
特徴:工具鋼に比べて、さらに高強度、耐摩耗性、耐熱性を有しています。
用途:複雑な形状や深い凹凸のエンボス加工、長寿命な金型が必要な場合に適しています。

【銅合金
特徴: 熱伝導率が高く、熱処理による硬化が可能です。
用途: 熱可塑性樹脂のエンボス加工や、低温での加工に適しています。

【アルミ合金
特徴: 軽量で加工性が高く、コストが比較的安いです。
用途: 試作金型や、小ロット生産用の金型に適しています。

金型の材質選択ポイント

金型の寿命について

一般的に、金型は永久的に使用できるものではなく、使用を重ねるごとに摩耗や変形が生じ、最終的には交換が必要になります。

金型の寿命に影響する要因

金型の寿命の目安

金型の寿命は、一般的にショット数(金型で製品を作る回数)で表されます。

しかし、これはあくまでも目安であり、実際の寿命は、上記の要因によって大きく変動します。

金型が寿命を迎えたサイン

金型の寿命を延ばすための対策

まとめ

金属へのエンボス加工は、製品に立体感や高級感を出す加工方法です。この記事でご紹介したように、耐久性も高いため、様々な製品に使われています。

高級感や耐久性を高めてくれる素晴らしい加工ですが、初めて金属にエンボス加工する際は、金属加工をしている専門の会社に相談・お問合せするのがおすすめです。

あなたの製品に合ったエンボス加工を、案内してくれます。

エンボス加工機とは?

エンボス加工機とは

エンボス加工機は、素材の表面に凹凸をつけることで、立体感や質感、機能性を付加する機械です。金型と呼ばれる型を使って、素材に圧力を加えることで、凹凸を作り出しています。
様々な業界で活用されており、その特徴は多岐にわたります。

エンボス加工機の種類

エンボス加工機といっても、様々な種類の機械があります。ここでは、代表的なエンボス加工機の種類と特徴について解説していきます。

回転式エンボス加工機

最も一般的なエンボス加工機の一種です。2つのローラーの間に素材を通し、片方のローラーに刻まれた模様をもう片方のローラーで押し出すことで凹凸を付けます。連続的な加工が可能で、ローラーの素材や形状を変えることで、様々な表現が可能になります。

【特徴】
・高速で大量生産が可能
・均一な仕上がり
・幅広い素材に対応

【用途】
・名刺、包装紙
・カード、フィルム
・缶、板材

印刷する模様や文字が入った平面の金属板を使用して、プレスする方法です。
ローラー型に比べて、細かいデザインや立体的な表現が可能です。

【特徴】
・精密な加工が可能
・小ロット生産に適している
・多様な形状の製品に対応

【用途】
・革製品
・化粧品容器
・文具

熱と圧力をかけて、フィルム状のエンボスシートを素材に転写する方法です。

【特徴】
・多彩な色や質感の表現が可能
・短時間で加工できる
・小さな製品にも対応

【用途】
・名刺
・カード
・ラベル

レーザー光線で素材を削ることで、微細な凹凸を作る方法です。

【特徴】
・高精度な加工が可能
・非接触のため、素材を傷つけにくい
・立体的な表現力が高い

【用途】
・電子部品
・医療機器
・ジュエリー

エンボス加工機の特徴

  • 加熱の有無
    熱転写式など、熱を利用するタイプと、常温で行うタイプがあります。
  • 圧力の加え方
    ローラー式、プレス式など、様々な圧力の加え方があります。
  • 加工速度
    高速で大量生産できるタイプから、小ロット生産に適したタイプまであります。
  • 加工精度
    微細な模様を再現できる高精度なタイプから、大まかな模様をつけるタイプまであります。

エンボス加工機の選び方

エンボス加工機を導入する際には、いくつかの重要なポイントがあります。そのポイントを考慮することで、ニーズに最適な機種を選ぶことが可能です。

  • 加工する素材
    紙、プラスチック、金属など、加工する素材によって適した機種が異なります。
  • 加工する形状
    雑な形状であれば、高性能な機種が必要になります。
  • 生産量
    大量生産であれば、自動化された機種が効率的です。
  • 予算
    機械の価格やランニングコストなどを考慮する必要があります。
  • メンテナンス性
    メンテナンスのしやすさは、機械を長く使い続ける上で重要なポイントです。
  • サポート体制
    操作方法やトラブルシューティングなど、技術的なサポートが受けられる体制かどうかを確認しましょう。

    以上のポイントを参考に、専門業者に相談することもおすすめです。

活用事例

導入のメリット

エンボス加工機を導入すると、以下のような様々なメリットがあります。

製品の差別化

  • 名刺やパッケージなどにエンボス加工を施すことで、高級感やオリジナリティを演出でき、商品の差別化に繋げられます。
  • エンボス加工は視覚だけでなく、触覚にも訴求できるため、顧客に強い印象を残すことができます。
  • 製品の差別化を図ることで、顧客満足度を高め、リピーター獲得に繋げることもできます。

ブランドイメージ向上

  • エンボス加工を施すことで、ブランドロゴやデザインをより印象的に表現することが可能です。
  • 高級感やオリジナリティを出すことができるため、企業のブランドイメージ向上に貢献します。

業務効率化

  • エンボス加工機を導入することで、手作業で行っていた工程を自動化でき、業務効率を向上させることが可能です。
  • 大量生産にも対応できるため、人材不足の解消にも役立ちます。
  • 業務効率も上がり、リードタイムを削減できることで、顧客満足度向上にも貢献します。

コスト削減

  • 人が行っていた作業を機械化することで、人件費を削減できます。
  • 外注していたエンボス加工を内製化することで、コスト削減に繋がります。

新規顧客の獲得

  • デザイン性やオリジナリティを求める顧客層に効果的なため、新規顧客の獲得に繋がります。

導入時の注意点

エンボス加工機の導入を検討する際、導入後の運用まで見据えて検討することが大切です。
具体的には、以下の点に注意することで、機械導入後のギャップを少なくし、満足のいくエンボス加工機導入を実現できるでしょう。

【設置スペースの確保】
エンボス加工機は機種によってサイズが大きく、重量もあるため、設置場所の広さや床の強度を確認しましょう。
機械の周囲に作業スペースを確保することも重要です。
搬入経路も確認し、設置場所に問題なく搬入できるか確認しましょう。

【電源容量の確認】
エンボス加工機は消費電力が大きいため、契約している電力会社との契約容量を確認し、必要があれば増設工事を行いましょう。
電圧やコンセントの形状も確認し、機械に合った電源環境を整えましょう。

【操作方法の習得】
エンボス加工機は、機種によって操作方法が異なります。事前に操作方法を習得し、安全に操作できるよう、メーカーの研修やマニュアルを活用しましょう。
従業員全員が正しく操作できるよう、教育体制を整えることも重要です。

【安全対策】
エンボス加工機は、高温になる部分や可動部分があります。安全装置の設置や、作業時の服装などに注意し、安全対策を徹底することで、事故を未然に防ぎましょう。
また、作業場には緊急停止ボタンや消火器などを設置、定期的に安全点検を行い、安全意識の向上に努めましょう。

【メンテナンス】
エンボス加工機を長く使用するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。メーカーの指示に従って、適切なメンテナンスを行いましょう。
日常的な清掃や点検も重要です。消耗品の交換時期などを把握し、適切なタイミングで交換することをおすすめします。

上記以外にも、導入するエンボス加工機のメーカーのサポート体制や、保証内容なども確認しておくと安心です。

これらの点に注意することで、エンボス加工機をスムーズに導入し、効率的に運用することができます。

まとめ

エンボス加工機は、その種類によって様々な特徴と用途を持っています。製品の特性や目的によって最適な加工機を選ぶことで、より効果的なエンボス加工を実現できます。

エンボス加工機の導入は、製品の付加価値を高め、ブランドイメージを向上させるための有効な手段です。しかし、最適な機種を選ぶには、加工素材、形状、生産量、予算、メンテナンス性、メーカーのサポート体制など、様々な要素を考慮する必要があります。

この記事でご紹介したポイントを参考に、お客様のニーズに合致した最適な加工機を選ぶことで、より効果的なエンボス加工を実現しましょう。

エンボスシールで製品を特別な存在に!

エンボスシールとは?

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エンボスシールとは、紙やフィルムなどの素材にエンボス加工を施して、立体的な模様や文字を表現したシールのことです。
エンボス加工により、高級感や特別感を演出できるのが、エンボスシールの特徴です。

エンボス加工について

エンボス加工は、専用の版を使って紙やフィルムに凹凸をつけて、高級感や立体感を演出する加工方法のことです。別名「浮き出し加工」とも呼ばれています。

エンボス加工が、デザインをに凸加工するのに対し、凹加工することを「デボス加工」といいます。

エンボス加工とデボス加工について、もっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

エンボスシールの特徴

  • 視覚的な効果

    デザインを立体的にすることで、見る人に強い印象を与えます。

  • 触覚的な効果

    凹凸があるため、触れることでも印象を残すことができます。

  • 高級感や特別感

    立体的な表現が、高級感や特別感を演出します。

  • 偽造防止の効果

    特殊な凹凸パターンは偽造が難しいため、商品の信頼性を高めます。

エンボスシールのメリット・デメリット

メリット

高級感、特別感を演出できる

ブランドイメージ向上に貢献できる

視覚的な訴求力が高い

触覚的な楽しさを提供できる

デメリット

製品の形状によっては加工が難しい場合がある

比較的コストが高い

デザインに制限がある場合がある

納期が長くなる場合がある

作成の流れ

  1. デザインの作成
    エンボス加工したいデザインを決めます。
    エンボスの高さや深さ、陰影などを考慮し、立体感を表現するデザインを作成します。
    エンボス加工は、細い線や複雑な形状が潰れてしまう可能性があるため、絵柄はシンプルにまとめることが大切です。
  2. 金型の作成
    作成したデザインデータを元に、エンボス加工用の金型を作成します。
    NC加工機などを使用して、金型を製作します。
  3. エンボス加工
    作成した金型とシールをプレス機で強く圧着し、シールに凹凸を形成します。
    エンボスの深さや形状は、加える圧力によって調整できます。
  4. 検査・検品
    仕上がりを目視で確認し、不良品がないか外観検査します。
    エンボスの深さや形状が設計通りになっているか、寸法を測定して確認します。
  5. 仕上げ
    エンボス加工された シート状のシールを、必要なサイズにカットします。
    シールに不良品がないか、再度検品します。
  6. 納品

エンボスシール導入時のポイント

エンボスシールは、その特徴的な質感と高い視覚的訴求力から、様々な分野で活用されています。特にブランドイメージの向上や高級感を演出したい場合に効果を発揮します。

ただし、コストや納期、デザインの制限など、注意すべき点もあります。
エンボスシールを導入する際は、以下の点を検討しましょう。

目的

予算

納期

デザイン

デザインのポイント

エンボスシールは、その立体的な質感で製品に高級感や特別感を付与できる一方で、デザインにはいくつかのポイントがあります。以下に、主なポイント5つをまとめました。

1.デザインの簡素化

2.素材との相性

3.コストとの兼ね合い

4.納期

5.その他

向いている素材

エンボス加工を作るために、シール台紙と呼ばれる部分に様々な素材が使われます。立体的な模様を出すためには、ある程度の厚みと強度が必要になります。一般的に以下のような素材が用いられます。

素材選択のポイント一覧

エンボスシール活用事例

一般的な平らなシールと比べて、高級感やオリジナリティが際立ち、視覚的なインパクトも大きいため、ラッピングやカードなど、さまざまな用途に利用されています。その例をご紹介します。

【商品パッケージ】

【ブランディング】

【ノベルティ】

【その他】

まとめ

エンボスシールは、商品を特別な存在にするための強力なツールです。
ぜひ、エンボスシールで、あなたの商品をグレードアップさせてみませんか?

エンボス加工をオーダーする方法

エンボス加工とは

「エンボス加工」って聞いたことありますか?

名刺やショップカード、パッケージなどで、文字や模様が立体的に浮き出ているのを見たことはありませんか? それがエンボス加工です。
紙や革などのに凹凸を付けることで、高級感や特別感を演出できることから、様々な用途で利用されています。

「でも、どうやってオーダーしたらいいの?」

そんなあなたへ、この記事ではエンボス加工をオリジナルでオーダーする方法をわかりやすくご紹介していきます。

エンボス加工をオーダーメイドする方法

1.データを作る

Adobe Illustratorなどのソフトを使って、エンボス加工したいイラストやロゴをデザインします。この時、下記を意識することがポイントです。

・高解像度
・文字は大きく
・デザインはシンプルに

解像度が低かったり、文字が小さいと、エンボス加工が上手くできない場合があるので注意しましょう。

2.業者を選定する

ネット検索したり、印刷会社に問い合わせたりして、エンボス加工を依頼する業者を選びましょう。実績や価格、納期はもちろん、対応可能な素材も確認してください。
業者のホームページなどに掲載されているサンプルや過去の実績を見せてもらうと、仕上がりイメージが掴みやすくなるのでおすすめです。

3.注文する

業者にエンボス加工を依頼します。
デザインデータ、素材、サイズ、数量などを伝え、見積もりを依頼しましょう。この時、希望する仕上がりイメージを具体的に伝えることが大切です。
また、納期に余裕を持って注文することで、万が一のトラブルや修正にも対応できます。

なぜオーダーメイドなの?

デザインの自由度が高い

  • 自社のロゴや製品イメージに合わせて、自由にデザインできます。
  • 文字の大きさ、線の太さ、凹凸の深さなど、細かな部分まで調整可能です。

視認性の向上と誤操作防止

  • 操作ボタンや警告表示をエンボス加工することで、視認性が向上します。
  • 暗い場所やグローブを着用している状態でも操作しやすくなり、作業効率の向上や安全性の確保に繋がります。

耐久性が高い

  • エンボス加工は印刷よりも耐久性が高く、擦れや汚れにも強いため、長期間にわたって鮮明な表示を維持することが可能です。

高級感を演出できる

  • エンボス加工を施すことで、製品に高級感を与え、ブランドイメージ向上に貢献します。

自分でできるエンボス加工

エンボッサーとは、紙などに凹凸をつけることで模様や文字を浮き上がらせる道具です。
「型押しスタンプ」とも呼ばれています。
エンボッサーを使えば、会社やお店のロゴ、個人のイニシャルなどを、自分で簡単に刻印することができます。

もっと手軽にエンボス加工したい方は、下記の記事をご覧ください。
エンボス加工してみよう!

エンボッサーの種類

  • 手動式エンボッサー
    レバーを握ることで圧力をかけるタイプ。手軽にエンボス加工ができます。コンパクトで持ち運びにも便利です。
  • 電動式エンボッサー
    ボタン操作で自動的に圧力をかけるタイプ。耐久性が高く、大量の加工にも対応できます。

オリジナルエンボッサーの作り方

オリジナルエンボッサーは、専門業者に依頼して作製することができます。
デザインデータやサイズ、素材などを指定して注文しましょう。

1.デザインを決める

エンボッサーで刻印したいデザインを決定します。企業ロゴ、イニシャル、オリジナルのイラストなど、自由にデザインできます。

2.データを作成する

デザインが決まったら、Adobe Illustratorなどのグラフィックソフトでベクターデータ(ai、eps形式など)を作成します。

3.業者を選ぶ

エンボッサーを作成してくれる業者を選びます。インターネットで検索したり、印刷会社に問い合わせたりして、複数の業者を比較検討しましょう。

4.注文する

業者にエンボッサーの作成を依頼します。デザインデータ、サイズ、素材、数量などを伝え、見積もりを依頼します。

5.納品

完成したエンボッサーが、お客様のお手元に届きます!

スタンプやシーリングスタンプとの違い

エンボッサーは、紙に凹凸を付けることで立体的な模様を刻印するのに対し、スタンプはインクを使って紙に模様を印刷します。
エンボッサーはデザインが立体的になるため、スタンプよりも高級感があり、耐久性に優れているという特徴があります。

また、溶かしたシーリングワックスに専用のスタンプを押し付けて、模様を作るシーリングスタンプもあります。
シーリングスタンプは、封蝋(ふうろう)とも呼ばれ、古くから手紙の封印や重要書類の認証などに使用されてきました。

エンボッサー、スタンプ、シーリングスタンプは、それぞれ異なる特徴を持つ道具です。用途に合わせて使い分けることで、より効果的に表現することができます。

おすすめの使い方

エンボス加工は、ビジネスシーンから個人利用まで、幅広い用途で活用できます。

  • ビジネスシーン:会社案内、封筒、名刺、シールなどにロゴや社名を入れて、企業イメージを向上。
  • ショップ:商品タグやショップカードにロゴや店名を入れて、ブランドイメージを強化。
  • 個人利用:手紙やグリーティングカードにオリジナルのマークやイニシャルを入れて、個性的な演出。

まとめ

この記事では、オリジナルでエンボス加工をする方法を、業者に依頼する場合とエンボッサーを使う場合の2つに分けて解説しました。

エンボス加工は、オリジナルのグッズやアイテムを作製するのに最適な方法です。
ぜひこの記事を参考に、業者に依頼してオリジナルのエンボス加工を施したり、エンボッサーを使って自分でエンボス加工を楽しみましょう。

試作開発の悩み解決!樹脂型エンボス加工の効果

こんなお悩みありませんか?

コスト削減、納期短縮、高品質化…
製品開発の現場は、常に多くの課題に直面しています。
特に試作開発段階では、以下のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

「小ロット生産だから、金型のコストが割高になってしまう」
「新しいデザインを試したいけど、金型のコストが心配」
「修正で金型の作り直しが必要となり、時間とコストがかかっている」
「納期が短くて、金型の製作が間に合わない」


このような課題を解決するために、金属型に代わる新たな選択肢として、樹脂型エンボス加工が注目されています。

樹脂型エンボス加工とは?

樹脂型エンボス加工は、樹脂製の金型を用いて、熱や圧力によって材料の表面に凹凸模様を転写する加工技術です。
エンボス加工するには金属製の金型が主流ですが、コスト納期品質の面で多くのメリットがあり、近年では樹脂型を使ったエンボス加工が注目を集めています。

なぜ樹脂型が選ばれるのか?

この記事では、樹脂型を選ぶことで得られるメリットや活用方法などを解説していきます。

樹脂型を選ぶメリット

試作開発などの小ロット生産において、樹脂製のエンボス型は、金属製に比べて多くのメリットがあります。製品開発の現場で注目されている理由として、以下の点が挙げられます。

大幅なコスト削減

樹脂型は金属型に比べて、製造コストを最大90%削減できます。
小ロット生産や試作品製作において、コストメリットは非常に大きくなります。そのため、初期費用を抑えたい、予算が限られているなどのプロジェクトにも、安心して挑戦できます。

納期短縮

樹脂型の製造期間は金属型に比べて格段に短く、2数週間で製作が可能です。
これにより、試作開発のリードタイムを大幅に短縮できます。競争の激しい現代において、スピードは大きな武器となります。

工業銘板における活用事例

樹脂型エンボスは、工業銘板の機能性やデザイン性を高めるために役立つ技術です。具体的な活用事例を、一覧でご紹介していきます。

  • 視認性の向上
    文字や記号の浮き出し:操作シートのボタンやスイッチ部分を、エンボス加工で立体的に表現することで、視認性を高め、誤操作を防止します。
  • 操作性の向上
    触覚による識別:エンボス加工で凹凸を付けることで、触覚による識別を可能にします。視覚障害者の方や、手袋を着用した状態でも、銘板の情報をキャッチしやすくなります。
  • デザイン性の向上
    ロゴマークや模様の表現:会社ロゴをエンボス加工することで、ブランドイメージを強化することができます。
    また、遊園地などのレジャー施設に使われる操作シートに、模様をエンボス加工することで、よりオリジナル性の高さを演出することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?樹脂型エンボス加工は、設計、試作開発の現場における強力なツールとなります。

コスト削減、納期短縮、デザイン性の向上など、製品の特性や用途に合わせて、適切なエンボス加工を設計することで、より高品質な製品を生み出すことができます。

小ロットに特化した樹脂型エンボス加工をご検討の方は、プリントス株式会社までお気軽にご連絡ください。 サンプルもご用意しております。お客様にとって最適な印刷、素材、エンボス加工をご提案いたします。

企業情報

プリントス株式会社
〒491-0124 愛知県一宮市佐千原垣崎61
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